Jリーグ アビスパ福岡

松本・大分にもJ1自動昇格逃す可能性あった。J2最終節で順位表はこう動いた!

14:00同時キックオフにより、最後の1分1秒まで目が離せない試合展開となったJ2最終節。松本山雅は徳島ヴォルティスの前にゴールネットを揺らすことができず、苦戦を強いられたことにより、逆転優勝を許したり、さらにはJ1自動昇格圏外になる可能性さえ大いにあった。今回はそんなハラハラドキドキの90分を上位7クラブが絡んだ6試合における試合展開とともに振り返る。


キックオフ前

1位:松本山雅(76)<+20>
2位:大分トリニータ(75)<+25>
3位:町田ゼルビア(75)<+18>
4位:横浜FC(73)<+18>
5位:東京ヴェルディ(70)<+15>
6位:アビスパ福岡(69)<+16>
7位:大宮アルディージャ(68)<+16>


前半18分

このまま試合が終わると…

1位:大分トリニータ(78)<+26>
2位:松本山雅(77)<+20>
3位:町田ゼルビア(76)<+18>
4位:横浜FC(74)<+18>
5位:東京ヴェルディ(71)<+15>
6位:アビスパ福岡(70)<+16>
7位:大宮アルディージャ(69)<+16>

モンテディオ山形 0-1 大分トリニータ

モンテディオ山形対大分トリニータで動きが。カウンター気味に右サイドから持ち上がると、グラウンダーのクロスに最後はペナルティエリア手前でMF星雄次が右脚を振りぬき鮮やかにネットを揺らした。大分トリニータが先制ゴールを奪ったことにより、松本山雅、町田ゼルビア、そして横浜FCにプレッシャーがかかる。
他会場では前半に動きが見られず、前半終了時点で大分トリニータが一歩リードする展開に。


後半22分

このまま試合が終わると…

1位:大分トリニータ(78)<+26>
2位:松本山雅(77)<+20>
3位:町田ゼルビア(76)<+18>
4位:横浜FC(74)<+18>
5位:大宮アルディージャ(71)<+17>
6位:東京ヴェルディ(71)<+15>
7位:アビスパ福岡(70)<+16>

ファジアーノ岡山 0-1 大宮アルディージャ

後半、一番最初に動きが見られたのはJ1参入プレーオフ出場をかけて残り2つの椅子をかけて争う大宮アルディージャだった。大前元紀のFKから一度はヘディングシュートが跳ね返されるも、こぼれ球をDF菊地光将が頭で押し込み先制。これにより、大宮アルディージャが一気に5位へ浮上する。


後半25分

このまま試合が終わると…

1位:大分トリニータ(78)<+26>
2位:松本山雅(77)<+20>
3位:横浜FC(76)<+19>
4位:町田ゼルビア(76)<+18>
5位:大宮アルディージャ(71)<+17>
6位:東京ヴェルディ(71)<+15>
7位:アビスパ福岡(70)<+16>

ヴァンフォーレ甲府 0-1 横浜FC

後半に入り徐々に他会場で試合展開に動きがみられつつある中、4位の横浜FCはFKからチャンスを得る。このFKは一度GK岡大生に弾かれたものの、セカンドボールをMF齋藤功佑が倒れこみながらも右足で合わせネットを揺らした。これにより、勝ち点で並んだ松本山雅としてはリスクを冒して1点を取りに行くのか、それとも得失点差を考慮して2位でのJ1自動昇格圏内確保に向かうのか、判断が非常に難しくなった。


後半31分

このまま試合が終わると…

1位:大分トリニータ(78)<+26>
2位:松本山雅(77)<+20>
3位:横浜FC(76)<+19>
4位:町田ゼルビア(75)<+17>
5位:東京ヴェルディ(73)<+16>
6位:大宮アルディージャ(71)<+17>
7位:アビスパ福岡(70)<+16>

東京ヴェルディ 1-0 町田ゼルビア

最終節で注目の対戦カードとなっている町田ゼルビアと東京ヴェルディの一戦でもようやく動きが。後方からのロングフィードに反応して町田ゼルビアの最終ラインの裏に抜け出したFW林陵平が前に飛び出してきたGK福井光輝よりも先にボールに触れると、そのまま無人のゴールに吸い込まれた。J1ライセンスを付与されておらず、J2優勝を目指す町田ゼルビアだったが、先制点を与え最大目標が遠のく試合展開に。


後半37分

このまま試合が終わると…

1位:大分トリニータ(78)<+26>
2位:松本山雅(77)<+20>
3位:横浜FC(76)<+19>
4位:町田ゼルビア(76)<+18>
5位:大宮アルディージャ(71)<+17>
6位:東京ヴェルディ(71)<+15>
7位:アビスパ福岡(70)<+16>

東京ヴェルディ 1-1 町田ゼルビア

またもや注目の対戦カードで動きが。町田ゼルビアは右サイドのスペースから東京ヴェルディの守備網を攻略すると、折り返しのパスにDF大谷尚輝が豪快に右足を振りぬくと、これがゴールマウスを突き刺し同点に。逆転優勝へわずかな望みをつなげる。


後半45+1分

このまま試合が終わると…

1位:松本山雅(77)<+20>
2位:大分トリニータ(76)<+26>
3位:横浜FC(76)<+19>
4位:町田ゼルビア(76)<+18>
5位:大宮アルディージャ(71)<+17>
6位:東京ヴェルディ(71)<+15>
7位:アビスパ福岡(70)<+16>

モンテディオ山形 1-1 大分トリニータ

このままリードを守り切れば優勝という局面で大分トリニータが痛恨の失点を喫する。これにより、スコアレスドローの状態でアディショナルタイムに突入していた松本山雅が再び首位に立ち、大分トリニータが2位に。後半アディショナルタイムにおける他会場の動き次第では大分トリニータがJ1参入プレーオフに回る可能性が出てきた。
しかし他会場で後半アディショナルタイムでスコアに動きは見られずこのまま試合終了。徳島ヴォルティス相手に苦戦を強いられた松本山雅だったが、見事クラブ創設初となるJ2優勝という快挙を成し遂げると同時に、大分トリニータとともに来季J1昇格を決めた。