公式戦4試合勝ちなしという泥沼から抜け出したジョゼ・モウリーニョ。選手たちも熱い気持ちを見せた。ニューカッスル・ユナイテッド戦後半の戦いぶりは、解任に向けひた走っていた苦しい道をようやく抜け出したようにも見えた。しかし、今もなおサポーターから解任を求める声は大きい。今回は、モウリーニョが依然として解任の危機にある5つの理由を紹介する。
モウリーニョのためにプレーしない選手たち?
ニューカッスル・ユナイテッド戦の後半を見れば、選手は熱い気持ちをもってプレーしたと言えるだろう。しかし、それは誰に向けた気持ちだったのだろうか。個人のため、チームのため、サポーターのため、モウリーニョのため、試合展開の中の一時的な感情...。仮に、それがモウリーニョのためであったとするならば、なぜ彼らは同じパフォーマンスをバレンシア戦や、ダービー・カウンティ戦で見ることがなかったのだろうか。
修復の兆しが見えないポグバとの関係
当時の移籍金最高額を費やして獲得したポグバをモウリーニョは使いこなせていない。ウルバー・ハンプトンに敗れた後のインタビューでポグバは「ユナイテッドは攻めて、攻めて、攻めなければいけない」と発言している。その後、モウリーニョはこれを問題視した。ポグバは不満を抱き、練習中には考えられないような険悪な雰囲気の瞬間を撮られてしまった。ユベントスやバルセロナが獲得に乗り出しているとみられているポグバ。世界最高峰のタレントを持つMFのユナイテッドでのキャリアは終わりが近い。ただ、ユナイテッドはポグバの商業面での功績を評価しているはずだ。追い出されるのはモウリーニョになる可能性も大いにあるだろう。
フロント陣との温度差
モウリーニョはクラブのフロントに対する不満を隠さない。補強が不十分であるという主張を幾度となく繰り広げている。確かに、今夏の移籍市場で軸となるCBを獲得できなかったのは非常に問題だ。モウリーニョはチェルシーでのラストシーズンもフロントとの関係が芳しくなかった。それが繰り返されようとしている。
決定的なスカッドの欠点
欧州にその名を轟かせていた当時のモウリーニョは、選手を立て直す能力がずば抜けていた。しかし、インテルでの指揮以降、そういった選手は出てきていない。モウリーニョがいかに名采配を見せようとも、選手の質ではマンチェスター・シティ、リバプール、チェルシーには大きく離されている。そして選手のパフォーマンスにモウリーニョはいら立ちを隠さず、選手も反発。負の連鎖が続いている。
3年目の呪い
これまでに何度も言われてきているが、モウリーニョは3年目となるシーズンで常に苦しんできた。インテルでもレアル・マドリードでも2度目のチェルシーでもだ。前年度に素晴らしい結果を残しながらも、悲惨な結末を迎えてしまう。昨シーズンののユナイテッドはリーグ戦2位に終わったものの、決して褒められる成績ではなかった。3年目はさらに堕落した成績を残すことになるかもしれない。もしかすると、彼に引導を渡すのは次節で対戦する、古巣のチェルシーかもわからない。
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