セリエA フィオレンティーナ

フィオレンティーナ、3月に急死したアストーリのキャプテンマークで特例

 フィオレンティーナはレガ・セリエAが今季より新たに導入したキャプテンマークのデザイン統一という規定における特例を認めてもらったようだ。現地時間8日、イタリア紙『Corriere Fiorentino』がこれを伝えている。

 セリエAでは2018/19シーズンより各クラブが試合で着用するキャプテンマークを白色と青色でデザインされ、レガ・セリエAのロゴマークの横に「CAPITANO」と書かれたものに統一されており、個性的なキャプテンマークの着用が認められていない。

 しかしフィオレンティーナは今年3月に急死したDFダビデ・アストーリとともに戦う意味を込めて、同選手の名前が入ったキャプテンマークを着用。規定違反に伴う罰金処分を受ける可能性が伝えられている中、現在主将を務めるDFヘルマン・ペセジャをはじめ、フィオレンティーナの選手たちは何度も処分を受けてもアストーリの名前が入ったキャプテンマークを着用する意思を示している。

 その中、同紙はフィオレンティーナ会長がレガ・セリエAとこの問題について話し合いを行い、キャプテンマークに関して罰金処分を受けない確約をレガ・セリエA側から受けたと報道。新規定の撤廃に向けて一歩前進したかたちとなっている。

 なおこのキャプテンマーク統一問題については、開幕節でローマのイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシやアタランタのFWアレハンドロ・ゴメスがこの新規定への“抗議”の意思を示す形で昨季までと同様に個性的なキャプテンマークを着用するなど、各クラブで反発の声が強まっている。果たしてレガ・セリエAはこのフィオレンティーナとの話し合いをきっかけに規定撤廃に動くのだろうか。