プレミアリーグ アーセナル

開幕2連敗のアーセナル。チェルシー戦から見えた3つのポイント

プレミアリーグ開幕から2連敗したクラブは、ブライトン、ハダースフィールド、フラム、ウェストハム、そしてアーセナルであった。対戦相手が昨季王者のマンチェスター・シティ、1昨季王者のチェルシーであることは同情すべきだが、サポーターが不安になるのも無理はない。そこで今回は『sportskeeda』が特集した「アーセナルがチェルシーに負けた3つの理由(ポイント)」をご紹介したい。

新監督の学習期間

22年間指揮を執ったアーセン・ベンゲル氏が退任し、ウナイ・エメリ新監督を招聘。再建に向けてまだまだ時間はかかるだろう。

グラニト・ジャカとマッテオ・グエンドウジのセントラルミッドフィルダーコンビも成長過程になる。2人の距離感が離れ過ぎて降り、特にジャカに関してはポジションを離れすぎる場面が目立った。

また、エクトル・ベジェリンとヘンリク・ムヒタリアンを筆頭に縦関係にも改善の余地がある。ベジェリンは集中力とコミュニケーションの欠如により、対戦相手の監視を怠っている。

ウナイ・エメリ監督には、チームを改善し、彼のスタイルに適応させる時間と自由が与えられる必要がある。たしかに、チェルシーも新指揮官が就任したクラブであるが、彼らは一昨シーズンに優勝を飾ったスカッドを持っているのだ。

試合開始からの攻撃や、サイドのカムバック(守備へ戻るスピード)を可能にする、サイドラインからの絶え間ない檄などは賞賛に値するだろう。

多くのチャンスを逃しすぎた

アーセナルはボールポゼッション率が高くないにもかかわらず、前半は多くのチャンスを創り出した。これは大きな変化と言えるだろう。

ピエール=エメリク・オーバメヤンは2つの良いシュートを放っている。一つはエクトル・ベジェリン、一つはアレックス・イウォビからのボールだ。メスト・エジル、ムヒタリアン、イウォビも決定的なチャンスを逃した。

言うまでもないが、彼らがそのチャンスを決めていれば勝利していたかもしれない。ただ、チャンスを創出した点は今後に向けての収穫だろう。

守備崩壊

エクトル・ベジェリンはあまりにも酷いゲームを見せてしまった。マークすべき相手を見失い、ヘンリク・ムヒタリアンとの縦関係も機能していなかった。今のアーセナルは右サイドに弱点があると言える。

チェルシーのマルコス・アロンソとロス・バークリーは弱点を見事に突いた。ペトル・チェフのセーブがなければ、チェルシーはもっと得点することが出来ただろう。

センターバックのシュコドラン・ムスタフィとソクラティス・パパスタソプーロスもどちらも良いパフォーマンスとは言えない出来だった。後方からのビルドアップが機能していない。足元に自信がないため、プレスがかかればすぐに祈ったようにハイボールを選択していた。

グラニト・ジャカの中盤での非効率性は組織的な守備を構築する上で大きな足かせとなった。時間を作るパスが少なかったことも問題の一つだ。

アーセナルがバランスのとれたチームとして機能するためには、守備の整理、出来ないことを排除したスペースとパスの選択、重要なエリア(を認識した上)でパワーを発揮するすることが必要だろう。エメリ監督の手腕に注目だ。