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去就不透明バロテッリに昨季のニース同僚が自身の移籍先クラブを推奨か

 ニースのイタリア代表FWマリオ・バロテッリが今夏サッスオーロ移籍に興味を示しているようだ。16日、イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』がこれを報じている。

 バロテッリの去就を巡っては、今年5月に昨季限りでの退団を明言しており、イタリア国内のクラブやマルセイユなど複数クラブが獲得に関心を示していた。しかし、クラブとの契約期間が2019年夏まで残っていることから、同選手の代理人を務めるミノ・ライオラ氏が今夏退団を主張しているものの、クラブ側がこれを認めていないと伝えられていた。

 またニースのパトリック・ビエラ監督が日本時間12日未明に行われたリーグアン第1節・スタッド・ランス戦後のインタビューにて「彼は移籍を望んでいる。ここにとどまることはないだろう。クラブは彼がここを離れるためにできることは何でもやろうとしているが、非常に複雑な状況だ」と語っており、同選手が退団を望んでいることを示唆している。

 さらにニースのジャン=ピエール・リベール会長はかねてから噂として伝えられているオリンピック・マルセイユ行きの可能性について、マルセイユから適切なオファーが届いていないという内容のコメントを残していた。

 その中、昨夏にバルセロナからニースへレンタルで加入し、今夏にバルセロナへ復帰していたDFマルロン・サントスが移籍金600万ユーロ(約7億5000万円)+ボーナス600万ユーロ(約7億5000万円)によりサッスオーロ移籍がほぼ確実となっており、同選手もメディカルチェックを受けるためにミラノ入りしている。

 昨季バロテッリとはチームメイトの関係にあったマルロンは「僕の手元には数多くのオファーが舞い込んできたけど、サッスオーロが他のどのクラブよりも獲得したがっていたよ」と移籍先の決め手について語ると「バロテッリとは(移籍について)話をしたよ。彼はサッスオーロに良い印象を抱いている。僕は彼にサッスオーロ移籍を勧めた」と語っており、バロテッリと移籍に関する相談をしていたことを明かしている。

 なおバロテッリとクラブとの契約には1000万ユーロ(約13億円)の契約解除条項が付帯されていることもあり、これまでパルマをはじめとする複数クラブが獲得を見送っていた。イタリアの移籍市場は今週末に閉鎖されるが、果たして閉鎖直前でバロテッリの移籍劇はあるのだろうか。