ラ・リーガ レアル・マドリード

アトレティコ戦途中出場のモドリッチ、レアル幹部が今夏退団を再度否定

 レアル・マドリードのディレクターを務めるエミリオ・ブトラゲーニョ氏はクロアチア代表MFルカ・モドリッチの残留を改めて主張しているようだ。16日、イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』がこれを伝えている。

 モドリッチの去就を巡っては、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがユベントスへの電撃移籍を果たしたこともあり、以前からインテル移籍の可能性が取り沙汰されている。またインテルを率いるルチアーノ・スパレッティ監督は「全てのインテリスタと同じように私もモドリッチ獲得を夢見ている」というコメントを残しており、同選手獲得を熱望。

 しかしレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は2020年までクラブとの契約期間を残している同選手に7億5000万ユーロ(約970億円)という天文学的な値札をつけており、放出には一切応じない姿勢を見せていた。

 またモドリッチ本人も先週に全体トレーニングに復帰しており、日本時間16日未明に開催されたUEFAスーパーカップ・アトレティコ・マドリード戦にも57分から途中出場している。そしてクラブ首脳陣は同選手の放出を阻止すべく年俸1000万ユーロ(約12億6000万円)による新契約締結を急ぐ構えを見せている。

 ただモドリッチの代理人がマドリードに対して同選手の今夏退団を促しているものとみられることから同選手の周囲が再び騒がしくなっている。これに対してブトラゲーニョ氏はアトレティコ・マドリード戦後のインタビューにて「モドリッチとの問題を我々は抱えていない。彼は我々とともに仕事を続けて幸せだ」と語っており、同選手の今夏残留を強調しているようだ。

 アトレティコ・マドリード戦でベンチスタートとなったことから、周囲ではマドリード退団の可能性を指摘する声がさらに大きくなっているものとみられ、クラブ首脳陣としてはモドリッチの去就報道の“火消し”を行うことに力を注いでいるようだ。