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長友佑都が欧州初挑戦を果たしたチェゼーナ、給与未払い問題により破産

 かつて日本代表DF長友佑都が所属していたチェゼーナがどうやら破産したようだ。17日、イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』がこれを伝えている。

 チェゼーナは昨季、セリエBで11勝17分14敗の勝ち点50の13位とセリエB残留を決めていた。しかしクラブの財政悪化により昨季に選手や監督、スタッフなどに対する給与未払い問題が発生しており、6月30日に締め切りだったセリエBへの登録が拒否されていた。

 またチェゼーナはFC東京からの長友の獲得をはじめとするここ数シーズンにおいて不正取引を行っていたことによる罰金処分も科せられるなど、クラブの存続の危機に立たされていたが、8月の理事会において正式にクラブの破産が決定。今季はチーム名を変え、セリエD以下から再スタートすることが決定している。

 かつて長友が2010年のワールドカップ・南アフリカ大会での好パフォーマンスにより、欧州初挑戦の舞台として選んだイタリアのプロビンチャ(地方クラブ)が消滅することに対して、どこか寂しさを感じるファンも多いことだろう。