Jリーグ サガン鳥栖

F・トーレス、都内でサガン鳥栖入団記者会見にて冒頭日本語で挨拶

 アトレティコ・マドリードからサガン鳥栖への移籍が正式に決定していた元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが15日午後、都内で入団記者会見に臨んだ。

 トーレスの去就を巡っては、4月上旬にアトレティコ・マドリード退団が正式発表されて以降、サガン鳥栖をはじめオーストラリアやアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)などへの移籍が噂されるなど去就が不透明となっていた。

 その中で5月末にJリーグ公式サイトが一時的にフライング発表を行うなど、一旦はサガン鳥栖加入が確実視されていたものの、交渉破談の報道が飛び交うなど状況は混沌としていた。ただ最終的にトーレスはサガン鳥栖加入を決断。今月10日に同クラブが公式発表を行っている。

 都内での記者会見では、最初に株式会社サガン・ドリームス取締役社長を務める竹原稔氏が挨拶を行った後にトーレス本人が登場。冒頭「日本の皆さん、サガンティーノの皆さん、こんにちは」と挨拶を行った。

 2015年夏にサガン鳥栖とアトレティコ・マドリードが親善試合を行った後、自身のインスタグラムで「またここに来たい」とコメントを残したことに関する質問では、「日本で歓迎されているように感じた。将来的にはこちらでプレーするのではと考えていた。できるだけ早くサガン鳥栖の一員としてプレーしたい」と語っている。

 また今回の移籍報道に関しては「マスコミの報道を認識していた。サガン鳥栖は明快な形でオファーしてくれた。毎日のように話を重ねたし、僕に考える時間を与えてくれた」とコメント。

 そしてプレーできる時期に関しては「トレーナーからの意見をうけて決めることになる。できるだけトレーニングに参加して、来週末には数分でも良いのでプレーしたい」と語っており、来週末に控えるJ1リーグ第17節・ベガルタ仙台戦への出場意欲を示している。

 さらに元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタとともにJリーグでプレーすることについては「アンドレスは非常に良い友人だし、15歳から一緒にプレーしてきた。僕も彼も同じ動機を持っていると思うし、非常に敬意をもって日本を愛していると思う」と語っている。

 Jリーグに関するイメージの質問については「サガン鳥栖との交渉が始まってから、Jリーグの試合を見てきた。非常にリーグ全体が拮抗しているという印象が強い。僕が入ることによって全体のレベルが上がってほしい」とコメント、Jリーグの試合をチェックしていたことを明らかにしている。

 またこの記者会見の途中には、トーレス本人がサガン鳥栖のユニフォームにサインをした上で報道陣の中で1名にプレゼントするというサプライズ企画やフォトセッションなども行った。

 なおトーレスのJリーグデビュー戦については、複数のメディアが報じるところによると、最短で22日にホーム・ベストアメニティスタジアムで開催されるJ1リーグ第17節・ベガルタ仙台戦が濃厚と伝えられている。Jリーグのファンはこの“エル・ニーニョ(神の子)”がどのようなパフォーマンスを披露するのか待ち遠しいに違いない。