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ロシアの地で躍動の乾貴士、都内でベティス入団記者会見に臨む

写真提供: Gettyimages

日本代表としてワールドカップ・ロシア大会を戦い終えたMF乾貴士のレアル・ベティス入団会見は12日午後、都内のスペイン大使館で行われた。

乾は2015年夏にアイントラハト・フランクフルトからエイバルに加入すると、ホセ・ルイス・メンディリバル監督から高評価を受け主力に定着。今季は公式戦35試合に出場し、5ゴール2アシストをマークしていた。

また5月に右足大腿二頭筋(右太もも)を負傷したことにより、コンディション面での懸念材料を抱えていたものの、サムライブルーの一員として臨んだロシアW杯ではグループステージ第2戦・セネガル戦で前半に1ゴール1アシストをマークすると、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦では前半にスーパーゴールを決めるなど、海外メディアからも注目を集めるパフォーマンスを披露した。

その乾の入団記者会見では冒頭、レアル・ベティスのクラブ紹介が行われた後、クラブが行っている国際戦略についてプレゼンテーションが行われ、メキシコの次に日本のマーケットを重要視していることが明らかにされている。

その後、昨年からベティスに所属しているGK山根恵里奈が登壇し、日本女子サッカーとスペイン女子サッカーの違いなどについて語ると、乾も壇上に上がった。同選手はベティス加入の経緯について「去年のベティスのサッカーは魅力的だったので、自分もその中でプレーしたいという思いがあった」と語っており、オファーを提示されたタイミングが良かったことも明かした。

またチームとしての意気込みや生活面についての質問に対しては「ヨーロッパリーグ(EL)は2度目だけど、フランクフルトの時も出ているので。そのときはたいして試合に出られずに終わっているので楽しみ。ちょっとでも勝利に貢献できるようにしたい。街に関しては分からないのでいい街だって聞いているので楽しみ」と語っている。

続いてベティスのスタジアム(ベニート・ビジャマリン)の雰囲気については「スタジアムはいい雰囲気。昨シーズンスタジアムに行ったときは、移籍の噂が出ている時だったので、拍手とかももらえたので暖かいファンだなと。でも厳しいとも聞いている。厳しくされないように頑張りたい」とファンの印象と併せて語っている。

そして新シーズンへの意気込みとしては「楽しみでしかない。楽しむつもり。ヨーロッパリーグでもリーグでも活躍できるように頑張りたい」と語った。なおインタビュー終了後には同選手の背番号が「14」に決まったことも併せて発表されている。