アジア ワールドカップ

大白熱のグループB初戦はロスタイムに劇的展開。イランがモロッコを下す

 日本時間16日にキックオフしたワールドカップロシア大会グループステージ初戦、グループBのモロッコ対イランは1‐0でイランが勝利を収めた。

 スペインとポルトガルと同じグループに入った両国。グループステージ突破には確実に勝ち点3が欲しいこの試合は、その気持ちが前面に出た好ゲームとなった。

 先にチャンスを作ったのはモロッコ。前線からのプレッシングとボールを奪った後の安定したボールポゼッションで主導権を握り、右サイドハーフのハキム・ツイェクと左サイドハーフのアミーヌ・アリを中心に、ドリブル突破や細かいパス交換を織り交ぜながらゴールに迫る。

 高い位置をとった両サイドバックからのクロスでもイランを脅かすが、最後の最後で身体を張るアジアのトップチームを崩すことができない。

 すると反対にイランが鋭いカウンターからチャンスを作り始める。前半にはセンターフォワードのサルダル・アズムンがゴールキーパーとの1対1を決めきれない。

 試合は後半に入り、試合は膠着状態になるが、依然として両チームの集中力とインテンシティは落ちない。

 ツイェクにチャンスがあったもののそれもイランのゴールネットを揺らすには至らず。

 しかしドラマはロスタイムに待っていた。後半最後にフリーキックを得たイラン。そのボールを途中出場のアジス・ブハドゥズがまさかのオウンゴール。このゴールが決勝点となり1‐0でイランがモロッコを下した。