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チェルシー、オーナー交えた会議でサッリ前ナポリ監督招へい優先を確認

 チェルシーは前ナポリ指揮官のマウリツィオ・サッリ氏の招聘(しょうへい)を依然として狙っているかもしれない。8日、イタリアメディア『Sportitalia』がこれを伝えている。

 チェルシーの監督人事を巡っては、今季はFAカップのタイトルを掴み取ったものの、来季チャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位に終わったこともあり、クラブ首脳陣は2016年夏からクラブを率いているアントニオ・コンテ監督の解任を行う考えを持っている模様。

 しかし同監督は来夏まで契約を残していることから、解任する場合は1000万ユーロ(約13億円)の違約金を支払わなければならないことから、解任に踏み切れないものとみられる。

 またチェルシーは5月下旬に前バイエルン・ミュンヘン指揮官のカルロ・アンチェロッティ氏の就任に伴い、ナポリ監督の座を解かれたマウリツィオ・サッリ氏の招聘に向けて同氏の代理人と会談するなど、本格的な動きを見せていたものの、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が800万ユーロ(約10億円)の契約解除金の支払いを要求していることから、同氏の招聘を諦めた可能性が伝えられていた。

 しかし日本時間7日、オーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏やマリナ・グラノフスカイアSD(スポーツディレクター)などチェルシー幹部がロシアで会議を行い、サッリ氏を最上位候補として引き続き交渉に当たる方針で一致した模様。

 今週はじめには元パリ・サンジェルマン指揮官のローラン・ブラン氏と会談したと伝えられていたが、あくまでもサッリ氏招聘失敗時の“プランB”という見方が広まっているようだ。

 なお、イギリスメディア『スカイスポーツ』やスペイン紙『マルカ』など複数メディアの報じるところによると、ジネディーヌ・ジダン監督の突然の退任発表により指揮官の座が空席となっているレアル・マドリードがコンテ監督に接触したものとみられるが、同監督はチェルシーとの契約を優先するとしてマドリード行きを却下したようだ。果たしてコンテ監督の去就を取り巻く状況は今後、どのような変化を見せるのだろうか。