著者:マリオ・カワタ
開幕2連勝を飾った3月の初め、名古屋グランパスは今季J1の台風の目になるかにさえ思えた。強力な外国人助っ人を揃え、2年目の風間八宏監督が信奉する攻撃サッカーの哲学もチームに浸透しているはずだった。しかし実際にはその後のリーグ戦12試合で勝ち星はなく、勝ち点9の最下位に沈んでいる。12日のV・ファーレン長崎戦は、まさにちぐはぐなチームの状況を象徴するかのような試合だった。
今季の名古屋における最大の注目点の一つは、大物外国人選手の補強だった。ブラジルからは2017年シーズン得点王&MVPのジョーを巨額の移籍金で引き抜き、ヨーロッパからはドルトムントなどで実績のあるオーストラリア代表GKランゲラックの獲得に成功している。チームが低迷する中、この2人が完全に期待外れかといえば必ずしもそうではない。
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