代表チーム イングランド代表

イングランド代表に悪影響を与えるライバル関係。レジェンドが指摘したピッチ外の問題

イングランド代表のガレス・サウスゲート監督 写真提供:Getty Images

 ほぼすべての選手が同じリーグで毎週お互いを相手にプレーする状況で、ライバル関係をすぐに薄めることなど不可能だ。ヨーロッパの他の国と比較してみると、スペインは欧州の複数のリーグに選手が散らばり、フランスやドイツ、イタリアもその状況に近い。これらの国は過去20年間で少なくとも一度はワールドカップを制している。彼らにとってトレーニングキャンプは毎週の緊迫したリーグ戦から遠ざかる機会だが、イングランドでは互いのエゴを比較する10日間に過ぎない。

 そしてイングランドのサッカースタイルが、国際大会での期待外れの成績を反映したものであると言っても、それは言い過ぎではないだろう。ブラジル人選手が勝利と共にプレーの美しさや楽しさに重点を置くのに対し、イングランド人選手にとっては勝つことが全てだ。その結果ミスを犯すことが許されないだけでなく、サッカーに勝利以外の意味を見出すことができない。それはおそらく、イングランド代表がPK戦を苦手としている原因の一つだろう。

 しかし以前に比べれば、今回の代表チームには希望が持てる。ガレス・サウスゲート監督の戦術的な勇気と若手選手を活用する新鮮なアプローチだけでなく、マンチェスター・シティとトッテナムの選手たちがより大陸的なスタイルの指導を受けて成長しているからだ。スターリングは明らかにグアルディオラの指導の恩恵を受けており、デレ・アリとハリー・ケインに対するポチェッティーノの影響も疑う余地がない。

 これらの若い中心グループがピッチにより多くの勇気やスキル、熱意をもたらすことが理想だが、サウスゲート監督にとって一番の難題はフィールド上のフォーメーションや戦い方ではない。47歳の指揮官が取り組まなくてはいけないのはピッチ外、ロッカールームやトレーニング場での友情と絆の構築だ。

著者:キーシャーナン・サンダレザン

フットボール・トライブ・マレーシア編集長。

Twitter:@KeeshSundaresan

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