日本代表DF吉田麻也所属のサウサンプトンは日本時間9日未明に敵地・リバティ・スタジアムでのプレミアリーグ第31節・スウォンジー戦で1-0と勝利し、プレミアリーグ残留へ望みをつなげた。
サウサンプトンは今節、前節・エバートン戦において退場となっていた吉田を出場停止で欠く中、残留争いのライバルであるスウォンジーとの直接対決を迎えた。この一戦を含めてリーグ戦残り2試合となっている中、熾烈(しれつ)な残留争いに巻き込まれているサウサンプトンは、スウォンジー戦で勝利すればほぼ残留を確定させることができるだけにこの一戦では是が非でも3ポイントを獲得したいところだった。
そのサウサンプトンとスウォンジーは前半、互いに決定機を迎えるも先制点を奪えない展開が続く。30分にはサウサンプトンのFWチャーリー・オースティンがバイタルエリアにおいてスウォンジーのセンターバック2選手の間のスペースでパスを受け、そのまま右脚を振り抜くもスウォンジーのGKウカシュ・ファビアンスキが難なくキャッチする。直後の34分にはスウォンジーが右サイドのクロスにニアサイドに飛び込んだMFサム・クルーカスが頭で反らすも、これは惜しくもゴールマウスの左に外れる。さらに42分、サウサンプトンは右サイドからのクロスにMFオリオール・ロメウがニアサイドでヘッドを試みるもこれがオースティンの待ち受けていたファーサイドへ。同選手がこれをすかさず右脚のボレーで合わせるも、またもやファビアンスキの正面に遭う。
互いにゴール前で決め手を欠き0-0で後半へ折り返すと、開始直後の46分、スウォンジーはFWジョーダン・アイェウが左サイドでパスを受けるとそのままドリブルで持ち上がり、左斜め45度から強烈なミドルシュートを放つも、サウサンプトンはGKアレックス・マッカーシーのビッグセーブに助けられ失点を免れる。そのサウサンプトンは直後の51分にオースティンがペナルティエリア手前でパスを受け、やや右サイド寄りにポジションを変えてシュートを放つも、これもファビアンスキのキャッチに遭う。さらに59分には右サイドからのクロスにオースティンが頭で合わせるも、これも相手GKの正面と、同選手は数多く訪れた決定機を得点に結びつけることができない。
サウサンプトンのマーク・ヒューズ監督は68分、イタリア代表FWマノロ・ガッビアディーニを投入すると、この采配が見事に実を結ぶ。72分、右サイドのCKからボックス中央でオースティンが右脚からダイレクトボレーを放つ。一度はファビアンスキにセーブされたものの、このこぼれ球をガッビアディーニが押し込み、サウサンプトンが貴重な先制ゴールを奪う。
その後、サウサンプトンはスウォンジーの猛攻に耐え、1-0で試合終了。残留を手繰り寄せるための重要な一戦で貴重な3ポイントを獲得し、勝ち点36の16位に浮上している一方、スウォンジーは勝ち点33の18位で再び降格圏内に転落している。これによりサウサンプトンは降格圏に勝ち点3差をつけ、かつ得失点差が「9」も開いていることから、最終節のマンチェスター・シティ戦での結果に関わらず、“事実上”の残留を確定させた形だ。
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