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ゴールだけでは足りない?ベルギーメディアが指摘した、名門で10番を背負う森岡亮太の課題

ワールドカップの日本代表に選出されるかにも注目が集まる 写真提供:Getty Images

 シャルルロワ戦でもゴールシーン以外にも多くのチャンスに絡んでおり、特に52分にはスローインから受けたボールをワンタッチではたくと、味方が逆サイドにボールを展開する間にゴール前に駆け上がってフリーになりGKと1対1の決定機を迎えている。シュートこそGKに阻まれたが、効果的なランニングとチームメートとの良好なコンビネーションによって作り出したチャンスだった。

 森岡はシュートを決められなかった悔しさを表しながらも「(チームの)2点目のゴールで取り返せたのでよかったです。試合に使うべき選手だと監督に証明するために、何かを見せないといけないので」と2試合ぶりの先発出場で結果を残せたことに満足感を示している。

 現在プレーオフで首位クラブ・ブルッヘに勝ち点5差の2位につけるアンデルレヒトは、6日にアウェイで直接対決を迎える。ここで勝利を挙げれば、逆転優勝はまだ十分に可能だ。また仮に2位でリーグ戦を終了したとしても、来季はチャンピオンズリーグの予選に進むことができる。

 国内リーグ優勝34回を誇る名門はチャンピオンズリーグの常連でもあり、欧州最高峰の舞台を日常的に意識するクラブにとって、期待の新戦力である森岡により多くを要求するのはある意味当然のことかもしれない。その期待に応えられた時、この1年間で急激なステップアップを遂げた10番は更に上のレベルへと進化を遂げるはずだ。

著者:マリオ・カワタ

ドイツ在住のフットボールトライブライター。Twitter:@Mario_GCC

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