同国のサッカーメディア『フートバール・クラント』も2週間前に、「森岡はフラストレーションを生む」として同様にプレーに関与する積極性を課題として挙げている。森岡は自分でボールを呼び込む動きが少なく、パスが来るのを待ってしまう傾向にあるというのだ。ワースラント=ベフェレンでは少ないチャンスを待ちそれをゴールに繋げることが仕事だったが、アンデルレヒトではそれ以上のハードワークが求められている。
実際にシャルルロワ戦のスタッツを見ると、森岡のボールタッチ数はアンデルレヒトの先発メンバーで8番目の44回で、確かにボールに絡んだ回数としては多くない。パスの成功率は89%、枠内シュートもチーム最多の2本とボールを持てばその技術の高さを発揮しているが、今後はその頻度と継続性を上げていく必要がありそうだ。1対1のデュエルでの分の悪さも数字として表れており、シャルルロワ戦の攻撃、守備、空中戦を合わせたデュエルの勝率は20回中5回の20%に留まっている。
もう一つ課題として挙げられているのが、プレースピードの遅さだ。ワースラント=ベフェレン時代とは違い、相手が守備を固めてくるアンデルレヒトではマークが厳しく前線のスペースも少なくなるが、まだその中で判断の遅さが目立ってしまう場面がある。
ただ森岡がチームに加わってからはまだ3ヶ月しか経過しておらず、優勝を争うチームにシーズン途中に加入した難しい状況を考慮すれば、少なくとも目に見える結果を出していることは前向きにとらえるべきだろう。上述の地元紙の記事でも森岡は自身のプレーに波があることは「分かっている」と答え、今後の改善点を認識している。
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