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ハンブルガーSV伊藤達哉、2得点に絡み残留争い同士の直接対決制す

 ハンブルガーSVのFW伊藤達哉は日本時間28日晩に行われたブンデスリーガ第32節・ボルフスブルク戦で先発出場を果たし1アシストを含む2得点に絡む活躍でチームの勝利に貢献した。

 現在17位とクラブ史上初の2部降格の危機に立たされているハンブルガーSVは同じく残留争いに巻き込まれているボルフスブルクと対戦。この重要な一戦で伊藤が左サイドで、そして日本代表DF酒井高徳が右サイドバックでそれぞれ先発メンバーに名を連ねる。

 ハンブルガーSVは41分、左サイドから伊藤が得意のドリブルでペナルティエリア内に切り込むとボルフスブルクDFに倒されてPKを獲得。これをFWボビー・ウッドが確実に決めて先制に成功する。さらに伊藤は前半アディショナルタイムの45+1分に左サイドがクロスを入れると、これにボックス内でMFルイス・ホルトビーが頭で合わせてゴールネットを揺らし、ハンブルガーSVは貴重な追加点を挙げる。

 2点リードで後半に入っても伊藤は左サイドでキレのあるドリブルを幾度となく披露し、攻撃の起点となる。ハンブルガーSVは78分に1点を返されるも伊藤が途中交代した後の後半アディショナルタイム92分に試合を決定づける3点目を奪い試合終了。伊藤が84分までプレーし、酒井が先発フル出場を果たしたこの一戦で3-1と勝利を収めた。

 なおハンブルガーはこの勝利で勝ち点を28に伸ばしており、暫定16位マインツとの勝ち点差を2まで縮めている。