ラ・リーガ セビージャ

スペイン国王杯決勝を前にカタルーニャ独立問題に対する厳戒態勢が

 マドリードの地元警察は日本時間22日未明にアトレティコ・マドリードのホームであるエスタディオ・ワンダ・メトロポリターノで行われるコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)決勝・バルセロナ対セビージャに向けて、3200人もの警官隊を配備し厳戒態勢を敷くことを発表した。20日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 試合当日は現在のスペイン国王であるフェリペ6世がスタジアムに訪れる予定であるが、試合前後でカタルーニャ独立問題に関する政治衝突へ発展する可能性があると判断したため、警官隊増員という判断に踏み切った模様。またスタジアムへの荷物持ち込みについても通常より厳しくする措置がとられるものとみられ、万全なテロ対策を心掛けているようだ。

 カタルーニャ州の独立問題を巡っては、昨年10月に独立の賛否を問う住民投票が行われることを受け、バルセロナがラ・リーガ第7節のラス・パルマス戦を中止するようスペインサッカー協会に要請していたものの、スペインサッカー協会がこれを却下したため、無観客で通常通り試合を行ったという経緯がある。この問題に関する騒動は昨年の一時期と比べて治まってはいるものの、スペイン政府や警察などは依然として警戒感をあらわにしているようだ。