セリエA ナポリ

Dr.TRIBE【試合診断書】セリエA第32節 ミラン対ナポリ

日本時間15日に行われたセリエA第32節、ミラン対ナポリ。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督と主審についての分析、評価をする。

ミランMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ジャンルイジ・ドンナルンマ

試合を通して集中力が途切れることはなく、ビルドアップの場面でも大きくチームを助けた。特筆すべきは92分のスーパーセーブ。驚異的な反射神経でミリクのシュートを防いだ。

ミランTHW(ザ・ハード・ワーカー):フランク・ケシエ

攻守にわたって運動量とポジショニングの良さで大きく貢献。スソのスペースを上手に使い、多くのチャンスに絡んだ。

ミランMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ジャコモ・ボナベントゥーラ

やはりこの男の調子が上がってこない。ミランがコンスタントに勝利を重ねていたときは、ボナベントゥーラの活躍が光った。復調が待たれる。

ナポリMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ロレンツォ・インシーニェ

3トップで唯一ポジティブなパフォーマンスを見せた。左偏重の攻撃を得意とするナポリにおいて、彼の存在はとてつもなく大きい。ドンナルンマを脅かした。

ナポリTHW(ザ・ハード・ワーカー):アルカディウシュ・ミリク

途中出場から非常に効果的な仕事をし、最終盤にはあわやゴールというシュートも放った。周囲との連携もよく、周りを活かす動きも巧みだった。

ナポリMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ホセ・カジェホン

効果的な働きを見せられず。サイドでコンビを組んだのがマッジョだったことも影響し、守備面でも連携面で困難を抱えた。

ミラン監督:ジェンナーロ・ガットゥーゾ

序盤はナポリのビルドアップ時に効果的なプレスを仕掛けることに成功。ボールを持たれても、2ライン間を狭め、数的不利を作り出さないようなディフェンスでほぼほぼ崩されることはなかった。問題は攻撃面だろう。チャルハノールの台頭があるとは言え、攻撃のパターンは限られている。特にスソは対策し尽され、左足からのクロスは望めない。フットボールは点を取らなければ勝てない。

ナポリ監督:マウリツィオ・サッリ

昨シーズン、マッシミリアーノ・アッレグリ監督が語った言葉を思い起こさせる。「時には出来が悪くとも勝ち点3を掴まなければいけない」まさにそんな試合だった。シーズン終盤までくると、他のチームに研究しつくされ、自慢の攻撃陣が沈黙してしまう。ナポリのスタイルを作り上げたサッリ監督には敬意を示すが、現実的に考えて、またもスクデット獲得を逃すシーズンになってしまった。

主審:ルカ・バンティ

試合を通して安定したレフェリング。ファールの基準も一貫性があった。インシーニェのダイブにもしっかり対応し、セリエAの優勝争いを占う一戦をしっかり裁いた。


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