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Dr.TRIBE【試合診断書】リーガ第27節:レアル・マドリード対ヘタフェ

日本時間4日に行われたリーガ・エスパニョーラ第27節、レアル・マドリード対ヘタフェ。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

レアル・マドリード

MOTM(最優秀選手):クリスティアーノ・ロナウド
2得点の活躍。得点以外でも再三ゴールにせまり、チームを勝利に導いた。

THW(ザ・ハード・ワーカー):ダニエル・カルバハル
左サイドからの攻撃を狙っていたヘタフェに侵略を許さなかった。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ナチョ
PK献上のシーンでは、タックル以前に後追いになってしまったことに問題があった。

ヘタフェ

MOTM(最優秀選手):ホルヘ・モリーナ
途中出場で10人になったチームに勢いをもたらし、PKも獲得した。

THW(ザ・ハード・ワーカー):フランシスコ・ポルティージョ
守備では自分のポジションをしっかり守り、攻撃ではチームでも数少ないパスの出しどころとしてボールを受け続けた。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ロイク・レミー
二枚目のイエローカードで退場し、試合を壊してしまった。後半前に出ようとしたチームの出鼻をくじいた。

レアル・マドリード監督:ジネディーヌ・ジダン

コンパクトな守備組織を作り上げ、ある程度構えて受けることが予想されたヘタフェに対して、超攻撃的ともいえる先発メンバーをピッチに送り出した。そしてその采配は見事的中。怪我人やチャンピオンズリーグの影響もあり苦しいメンバー選びが続くが、ホームでしっかり勝ったことはチャンピオンズリーグ出場権確保に向けてポジティブな材料だ。

ヘタフェ監督:ホセ・ボルダラス

今シーズン続けている4‐4‐2のコンパクトな守備をベースに、この試合ではレミーを左サイドで先発起用し、攻撃の方向性を示した。しかし結果的にはその選択はうまくいかず、前半の途中には中央で起用したファイサル・ファジルとポジションを入れ替え、戦術変更を余儀なくされた。後半のは入りから前からのプレスを仕掛け、より攻撃的にプレーしようとした矢先にレミーが退場となり、勝ち点を持ち帰るのはほぼ不可能となってしまったのは不運だった。

柴崎岳

10人になった状態で出場し、何本か惜しいスルーパスを出した。守備ではまずい対応により危険なクロスを上げさせてしまったシーンがあり、乾貴士がそうであったようにスペインの緻密な守備戦術を身につけるにはまだ時間がかかりそうだ。しかしマドリード相手に堂々とした態度でプレーできていた。

主審:マリオ・メレロ・ロペス

難しいオフサイドの判定も正確に判断し、PKの判定も間違いではなかった。レミーの退場に対する異論もどこからも出てこないだろう。スムーズで安定したレフェリングだった。