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ユナイテッドがヨーロッパで1番の収益を得たクラブに。収入は約840億円

 マンチェスター・ユナイテッドが昨シーズンヨーロッパの中で最も収益を生み出したサッカークラブとしてUEFA(欧州サッカー連盟)が欧州クラブサッカー・ランドスケープ(European Club Football Landscape)のレポートで発表した。

 同レポートによると、欧州の700を超えるクラブの収益は2016年には227億ドル(約2兆5000億円)。2015年は169億ドル(約1兆8700億円)。さらに遡ると1996年は28億ドル(約3100億円)だったそうだ。ユナイテッドはレアルマドリードやバルセロナよりも32%の伸び率を見せ、ヨーロッパクラブで最大の収益である2億2300万ユーロ(約302億円)と発表された。

 さらにユナイテッドの収入は2015年5億2100万ユーロ(約705億円)に対して、2016年には6億8900万ユーロ(約932億円)を記録した。他クラブと比較してみるとレアルマドリードとバルセロナは6億2000万ユーロ(約840億円)、バイエルンミュンヘンは5億9200万ユーロ(約801憶円)、パリ・サンジェルマン5億4200万ユーロ(約733億円)、マンチェスター・シティは5億3300万ユーロ(約721億円)となっている。

 また、1クラブ当たりのリーグ平均収入もプレミアリーグが2億4440万ユーロ(約330億円)を得ていることが分かった。プレミアの次は大きく離れてブンデスリーガが1億4960万ユーロ(約202億円)。続いてスペイン、リーガエスパニョーラが1億2630万ユーロ(約170億円)。イタリア、セリエAが1億2020万ユーロ(約162億円)となった。リーグを総合的にみるとプレミアのようなビッグクラブが数あるリーグの平均収入が多いのは仕方がないと思える。

 しかし、酷く落ち込んだ国を挙げればオランダ、エールディビジが2670万ユーロ(約36億円)。ポルトガル2030万ユーロ(約27億円)と伝統的なサッカー国でもヨーロッパ上位リーグとの差が目立った。

 これに対しUEFAは「世界の技術革新によって金融ギャップが拡大しても、サッカーの競争力を維持しなければならない」と指摘した。

 ユナイテッドはリーグ2位にいるが1位のライバルマンチェスター・シティとの差は12と開いている。収入の差が結果に直接、影響するわけではないがファンは結果を求めているに違いない。