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ミラン元会長ベルルスコーニ、クラブ売却時に資金洗浄か。適正価格+3億ユーロ

 ミランの元会長シルビオ・ベルルスコーニ氏がミラン売却時に資金洗浄した疑いがかけられているようだ。13日、イタリア紙『ラ・スタンパ』らが報じている。

 昨年4月、31年間続いたベルルスコーニ政権が終了。リー・ヨンホン氏が代表を務めるロッソネーリ・スポーツ・インベストメント・ルクセンブルクグループが新たな株主としてクラブの運営権を握った。

 調査によれば、当時のミランは債務危機に陥っていた状態にもかかわらず、リー・ヨンホン氏らは実際の価値よりも約3億ユーロ(約406億円)多くベルルスコーニ元会長に支払ったようだ。ベルルスコーニ元会長、ヨンホン氏らはマネーロンダリングの可能性が指摘されている。

 2011年11月にイタリア首相を辞任したベルルスコーニ氏は2013年に脱税で有罪となっており、公職に就くことはできない。しかし、同氏の率いる中道右派連合は、総選挙に向けていま最も勢いのある政党で、再び政界の中心に返り咲きことを狙っているという。

 今回のマネーロンダリング疑惑は3月4日に行われるイタリア総選挙にも影響するとみられている。