セリエA プレミアリーグ

泥沼化するコンテ対モウリーニョ、モウリーニョが新たな“口撃”。コンテ監督は幾分か大人な対応

 チェルシーのアントニオ・コンテ監督、そしてマンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督。この2人の名将たちが繰り広げている醜い争いが泥沼化している。9日、イタリア紙『ラ・レプッブリカ』をはじめとする多数メディアが報じている。

 二人の不仲は今に始まったことではない。しかし今回の争いの種はモウリーニョ監督がまいた。同監督がコンテ監督をピエロと揶揄したことから始まったのだ。そしてこれに対しコンテ監督はモウリーニョ監督をが「認知症高齢者」であると応じている。

 さらにこの争いは続く。コンテ監督がシエナ時代に違法賭博・八百長を知りながら告発しなかったことでユベントス監督時に処分を受けたことがある。これをモウリーニョ監督が引き合いに出すと、逆にコンテ監督はモウリーニョ監督が「小さい男だ」とコメントを残していた。

 これにモウリーニョ監督の広報を過去につとめたエラディオ・パラメス氏が油を注いだ。同氏がポルトガル紙『レコルド』に「コンテ監督、EPOって知ってますか?」という記事を投稿したのだ。

 このEPOというのはエリスロポエチンのことだ。これについての詳しい説明は割愛せざる負えない。しかし簡単に言ってしまうとこの記事は現役時代のコンテ監督に対してあった血液ドーピングの疑いについて書いている。

 同氏の記事によると血液ドーピングのスキャンダルがユベントスから出て、長い裁判があったにもかかわらず誰も責任に問われずに終わったことがあるという。そして当時のユベントス主将はコンテ監督であり、彼が“あやしい”というのだ。

 そして同氏はまた八百長事件を引き合いにだし、そのような人物がモウリーニョ監督が小さい男であるなどという資格はないとしている。そしてとてもひどいものだが最後にコンテ監督に対する“植毛疑惑”を揶揄し記事を終えている。

 泥沼化はさらに続くかに思われた。しかし、これにはコンテ監督は幾分か大人な対応をしている。

「確かに私たちは色々なことを言い合った。これからなにが起こるかわからない。彼はひどいことを言ったし、私はそれを忘れることはできない。ただ、これはチームや監督連合は関係ない。 私と彼、2人の問題だ。ただ今は私はこの争いから身を引く」