ラ・リーガ バルセロナ

たどり着く成功への結論は同じなのか。バルサ前監督と現監督の類似性を西紙が解説

 今シーズンからエルネスト・バルベルデ監督が指揮を執るバルセロナ。これまでのリーガ・エスパニョーラ10試合で未だ無敗と好成績を収めている。史上最高の勝率を誇り、3年間で9つのタイトルをもたらした前任のルイス・エンリケ氏との類似性を31日にスペイン『マルカ』が解説している。

 まず、右サイドバックにスペイン代表MFセルジ・ロベルトを抜擢していることだ。シーズン当初、バルベルデ監督はポルトガル代表DFネルソン・セメドを使っていた。セメドは良いパフォーマンスを発揮していたが、現在はエンリケ前監督と同じく、選手層が厚い中盤では出場機会を与えづらいセルジ・ロベルトをディフェンダーとしてプレーさせている。

 次に、スペイン代表DFアレイシュ・ビダルを十分に信用していないことが挙げられる。エンリケ前監督の下では全くと言っていいほど信用を得ることができなかった同選手は、バルベルデ監督が就任した際、新しいスタートを切ることができると意気込んでいた。しかし、同監督はもう既にビダルの存在を忘れてしまっている。

 3つ目は、メッシに絶大なる信頼を寄せていることだ。もちろんこの両監督だけではなく、全ての監督がそうするであろう。エンリケ前監督はメッシをフル稼働させたが、バルベルデ監督も同じで、今シーズンこれまで1分たりとも休ませていない。

 唯一の違いとして挙げられるのは、バルベルデ監督はポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスに対してもあまり信頼を寄せていないことかもしれない。エンリケ前監督が獲得を熱望し、バレンシアから移籍してきた同選手は近頃退団が強く噂されており、クラブは今冬の移籍市場での放出も考えているという。