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”世界最弱クラブ”が2年ぶり勝利。衝撃の3連勝もサポーターが監督に辞任求める

 ブラジルの州リーグに所属する”世界最弱のクラブ”がまさかの3連勝を果たし、サポーターから批判を浴びているようだ。30日、英紙『ガーディアン』が報じた。

 話題となっているのはブラジル・ペルナンブーコ州選手権の最も低いカテゴリーに所属しているアイビス・スポーツ。世界最弱のクラブとして知られており、1980年から1984年の間には”約4年間未勝利”というギネス世界記録を樹立した。

 そんな晩年最下位のアイビスに今年異変が起きている。約2年ぶりとなる待望の今シーズン勝利を飾ると、その後”衝撃の3連勝”。世界最弱クラブの名を返上しようと奮闘している。

 しかし、待望の勝利を挙げたはずのアイビスのサポーターはクラブに納得していない。多くのサポーターは3連勝したことに関してソーシャルメディアを通して不満を述べ、監督に辞任を求める事態に発展。

「これは長期的に見れば心配すべき状況だ。クラブは我々の偶像になることをやめ、”ただ勝つことを求める”別のチームになってしまう。これはコーチの責任だ」

 また、10年前に貴重な1ゴールを決めたクラブOBマウロ・シャンプー氏は「勝ち続ければクラブのブランドを失う」とコメントするなど不満が噴出している。

 なおアイビスの会長を務めるオジエル氏は世界最弱からの脱却を目指しており、「我々は現在世界で最悪なチームではない。それは1980年代のことだ。我々はペルナンブーコ州選手権1部を目指している」とコメントしている。