
秋春制に移行した2026/27シーズンのJリーグは、大多数の欧州各国リーグと同じカレンダーとなり、Jリーグと欧州サッカー双方を追うファンにとって忙しい日々が始まった。
ここでは、2026年8月22日〜23日の試合を対象に、欧州クラブ所属の日本人選手とJリーガーのパフォーマンスを最重視して「ベストイレブン」を選出する。リーグレベルの勘案は最小限に抑え、11人をピックアップした。フォーメーションは週ごとに変動するが、今回は【3-4-3】とする。

GK中村航輔(セレッソ大阪/J1リーグ)
今季初完封で勝利に貢献
8月22日:J1第3節/セレッソ大阪 vs 清水エスパルス/YANMAR HANASAKA STADIUM(ホーム)
前節、アビスパ福岡戦(8月15日/0-3)で3失点を喫し敗れたことでサポーターを不安にさせたが、中村はこの試合では見違えるようなプレーぶりを見せ、好セーブを連発し、1-0の完封勝利に貢献した。清水FWオ・セフンの決定機では、シュートを弾くことなくキャッチし、2次攻撃を防ぐなど、かつてポルトガルのポルティモネンセ(2021-2025)でプレーしたポテンシャルを披露。チームもFWチアゴ・アンドラーデの決勝点を守り切った。
中村は2023年6月20日の国際親善試合ペルー戦(パナソニックスタジアム吹田/4-1)以来、代表から遠ざかっており、約1年間の「無所属」も経験、その間はU-15Jリーグ選抜GKコーチを務めていた。日本人GKも層が厚くなりつつあるが、中村も31歳と、まだまだ老け込む年ではない。森保一監督の集大成となる2027年1月のアジアカップ、さらには大岩剛監督率いる新生日本代表候補に名前が上がる可能性もある。

DF小杉啓太(アイントラハト・フランクフルト/ブンデスリーガ)
昨季は“冷や飯食い”も3アシストの衝撃デビュー
8月21日:DFBポカール1回戦/ザンクト・テーニス vs アイントラハト・フランクフルト/グローテンブルク・シュタディオン(中立地)
DFBポカール(ドイツ杯)1回戦で、左サイドバックで先発し、公式戦デビューを果たした。対戦相手は5部相当のザンクト・テーニスとあって、11-0の大勝を収めたが、小杉は3アシストを記録。前半29分にピンポイントクロスからヘディング弾を演出し、前半34分にも左サイド突破から得点をアシスト。前半アディショナルタイムにもラストパスを供給した。昨季構想外だった20歳が衝撃的な活躍を見せ、現地メディアも大きく報じた。アルベルト・リエラ前監督からは冷遇され、「お前など用済み」などという酷い言葉を浴びたというが、今季から指揮を執るアディ・ヒュッター監督からは、そのテクニックを買われている。今後のレギュラー争いを期待させる逸材が覚醒しつつある。

DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー/メジャーリーグサッカー)
まるでフォワードのような超美技ゴールを決めた元日本代表主将
8月22日:MLS第22節/CFモントリオール vs ロサンゼルス・ギャラクシー/サピュート・スタジアム(アウェー)
Jリーグでも欧州でもなくアメリカMLS(メジャーリーグサッカー)からの選出で、しかも本人は既に代表から引退している。それでもあえて選んだ理由は、あまりにも芸術的なゴールだ。後半2分、右からのクロスを受け、相手ゴールを背にした状態から右足を大きく振ったバックヒールシュートを決め、一時逆転となるゴールで今季2点目を記録。チームは2-2で引き分けたが、ベテランらしい技術と冷静さが光り、MLS公式動画でも大きく取り上げられた。8月24日に38歳となったが、その活躍には現地でも称賛の声が上がった。

DF真瀬拓海(水戸ホーリーホック/J1リーグ)
水戸の歴史的勝利に貢献したハードワーカー
8月22日:J1第3節/京都サンガ vs 水戸ホーリーホック/サンガスタジアム by KYOCERA(アウェー)
前半17分にMF舩橋佑のシュートが自身に当たり、ラッキーな形で決めた先制ゴールを記録。これは2021年シーズン、ベガルタ仙台所属時以来のJ1での得点だった。本職の守備でも京都を1点に抑え、クラブ史上初のJ1リーグ戦勝利(3-1)の原動力となった。持ち味のハードワークを発揮し、2026年前半の百年構想リーグを前に加入したばかりとは思えないほど、連携も光った。28歳と脂の乗り切った年齢で、得点力と守備力を兼ね備えた選手として代表争いにアピールを続けたい。

MF三井寺眞(横浜F・マリノス/J1リーグ)
また決めた!16歳のスーパーゴール
8月22日:J1第3節/横浜F・マリノス vs ヴィッセル神戸/日産スタジアム(ホーム)
8月7日、国立競技場でのJ1第1節(鹿島アントラーズ戦/3-4)で、前半7分、J1史上2位の若さで得点を記録した三井寺。第3節のホーム・日産スタジアムでの今季初戦の神戸戦でも前半9分に、相手のクリアボールを左足ボレーでスーパーゴールを決めてみせた。結果、これが決勝点となり1-0勝利に導いた。プロ3試合で2ゴールと、今、日本サッカー界で最も勢いを感じさせるプレーヤーだ。開幕戦では足がつって途中交代し、スタミナ面で不安視されたが、続く第2節・清水エスパルス戦(8月15日/IAIスタジアム日本平/1-0)ではフル出場。16歳の才能が際立った。得点で注目されたが、本来はサイドでのドリブル突破を得意とする。“三苫薫の後継者”として、日本代表の未来を担う存在だ。
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