
川崎フロンターレは、長谷部茂利監督のもと、明治安田J1百年構想リーグで総合優勝を目指していたが、総合8位という結果に終わってしまった。なかでも、地域リーグラウンド(EAST)内で総失点数がワースト4位と守備に課題を残した。
2026年夏の移籍市場では、DFペドロ・ホマーノやFWデリキ・ラセルダといった強力な外国籍選手をピンポイントで獲得し、直近の大きな穴は埋めることに成功した。しかし、「J1王座奪還」を目指すためには、長谷部監督が求める「ハードワークとインテンシティ(試合強度)」を90分間、そして、シーズン通して体現することが必要である。
その為にも、ボランチのレギュラー格のMF山本悠樹やMF橘田健人らと遜色ないクオリティで中盤を引き締められる実力派ボランチを今夏に一枚獲得することが最優先だと筆者は感じる。また、トップ下を務めるMF脇坂泰斗とレギュラー争いを繰り広げることができるバックアップ選手や高齢化が進んでいる右WB(ウイングバック)の若手プレーヤーも獲得したいところ。
ここでは、川崎が今夏中に狙うべき3人の補強選手を、筆者独自の視点から紹介する(データは2026年8月20日時点に基づく)。

伊藤涼太郎(無所属)
1人目は、現在無所属のMF伊藤涼太郎だ。
作陽高校(岡山県)卒業後、2016シーズンに浦和レッズでプロキャリアをスタートさせると、水戸ホーリーホックや大分トリニータへの期限付き移籍を経験し、着実に実力を磨いた。
その後は浦和で思うような出場機会を得られなかった伊藤は、2022シーズンにアルビレックス新潟に完全移籍で加入する。変幻自在のドリブルと創造性あふれるパスで攻撃を牽引し、J2リーグ42試合9ゴール11アシストでチームのJ1昇格に大きく貢献した。翌2023シーズンもその勢いは衰えず、シーズン途中ながらJ1リーグ17試合7ゴール4アシストと高いパフォーマンスを発揮し、同年夏にシント=トロイデンVV(ベルギー)への完全移籍を果たした。
欧州挑戦2年目の2024/25シーズンは、リーグ戦33試合2ゴール3アシストを記録し、チームの中心選手として年間を通じて安定した輝きを放ち、欧州の舞台でも持ち前のテクニックを武器にポテンシャルの高さを証明している。
直近の2025/26シーズンは、リーグ戦35試合10ゴール5アシストを記録。リーグベストイレブンに選出される活躍を見せたが、今夏に同クラブと契約満了となってからはまだ去就クラブが未定となっている。
トップ下やボランチを務めるユーティリティ性も備わっていることから、川崎は獲得を渇望していることが考えられる。
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