北海道コンサドーレ札幌所属MF荒野拓馬は、J2降格の可能性が高い中、残留の意思を明かした模様。ただMF宮澤裕樹にかわりキャプテンを務めていた同選手に対して厳しいコメントが寄せられている。
下部組織時代から札幌一筋の荒野は、今季から宮澤にかわってキャプテンに。しかし、クラブがシーズン序盤からJ1残留争いを強いられているだけに、同選手に対する叱咤が相次いでいた。また6月9のYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦(対カターレ富山)では、後半アディショナルタイムに富山所属MFガブリエル・エンリケへ肘打ちをした可能性により注目を浴びたほか、直後の舌出し行為が挑発に当たるとして非難を浴びていた。
報道によると、荒野本人はJ1残留・J2降格が確定していない中で「来年もキャプテンとして、札幌でプレーすることを決めた」と発言。札幌一筋のキャリアを歩むいち選手として、覚悟を示したという。
荒野の発言に対して、ネット上では残留の意思を歓迎する声や同選手に対する感謝のメッセージが多く寄せられる一方で、「まだそんなことを言う状況では無いと思う」「残留の話はまだしも、キャプテンについて今言わなくてもいいのでは」「なぜチームの体制も、J1残留も決まってないのに、そのような発言をするのか」などと、発言のタイミングが議論の対象に。
またキャプテンの座を巡っては、「荒野にキャプテン任せられない」「キャプテンするかどうかは荒野が決めることではない」といった疑問の声が挙がる一方で、「来季もキャプテンをするということは、チーム内から人望はあるんだろう」といった推測も見受けられる。
なお、かつて札幌に在籍していたDF西大伍(いわてグルージャ盛岡)は6月21日、自身のYouTubeチャンネルを更新した際、荒野のキャプテン就任に至るまでの経緯を語っている。
「キャプテンは別にひとりがやりたいと言ってなったわけではない。2022年の時点で、裕樹はキャプテンを移行したいという気持ちをずっと持っていて、拓馬もやりたいという気持ちがあった。今になって(拓馬にキャプテンを)やらせるというのは、ある意味かわいそうというか。なかなか結果が出ないタイミングがかな去ったというのもあるけど。その辺りを考えつつ、移行をうまくしないと、荒野に対してかわいそうだなと」
自身の去就に関する発言で賛否を呼んでいる荒野だが、もちろんJ1残留に向けての戦いに集中しているはずだ。
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