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日本代表招集は?鈴木唯人がブレンビー残留へ。原因は「同僚の負傷離脱」

鈴木唯人 写真:Getty Images

 デンマーク1部ブレンビーIF所属MF鈴木唯人は、一時期ステップアップ移籍が噂されたが、残留に向っている模様。9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選(対中国、バーレーン)での日本代表入りも微妙とみられるなか、同選手が不振に陥った原因を現地メディアが分析している。

 2023年8月に清水からブレンビーへ完全移籍した鈴木。加入1年目の2023/24シーズンは、リーグ戦・プレーオフあわせて26試合に出場して11ゴールをマーク。プレーオフ数試合で、VfBシュツットガルトをはじめ多くのクラブが視察に訪れたほか、デンマーク紙『Tipsbladet』は7月末にMF堂安律擁するSCフライブルクからのオファーを伝えていた。

 さらなる活躍が期待される鈴木だが、今季はここまでリーグ戦6試合でスタメン出場もノーゴール。『Tipsbladet』は26日にレギュラー白紙の可能性を伝えるなど、同選手を取り巻く状況は芳しくない。

 そんななか、デンマークメディア『3ポイント』は8月28日、ブレンビー所属選手の去就を特集。契約期間が2027年6月までの鈴木について「再びゴールやアシストを挙げるようになると、価格(移籍金)上昇の可能性がある。ブレンビーがこの夏に鈴木を放出する可能性は低い」と、今季序盤の不振を理由に、ブレンビー残留を予想。「ニコライ・ヴァリスの負傷離脱により、ピッチの深い位置まで引っ張られ、早い段階でボールを持たざるを得ない状況となり、不振に陥った」と、結果を残せていない理由も説明している。

 昨季までゴール前で違いを生み出すアタッカーとして、存在感を発揮していた鈴木。ヴァリスの負傷離脱が、間接的に日本人アタッカーの去就に影響を与えたとみられる。ただヴァリスが25日のリーグ戦で復帰しただけに、鈴木の復活も期待される。