元浦和レッズ所属選手で日韓W杯のトルコ代表メンバーであるアルパイ・オザラン氏は、現在議員として活動。トルコ議会で他の議員に暴力を振るったことで注目を集めている。
ロイター通信が今月16日に伝えたところによると、トルコ議会では15日に野党・労働党所属議員の除名問題を巡って、議論が紛糾。当該議員は反政府デモに加担した容疑で懲役18年を言い渡されているが、収監中の昨年5月に当選。釈放を求めて提訴したが、司法判断が二転三転したことにより、議会に判断が委ねられたという。
労働党のアフメット・シーク議員は演説で釈放を求めるとともに、与党・公正発展党を「テロリストだ」と批判。このシーク議員の発言に憤慨したオザラン議員が演壇に向かい、シーク議員の後頭部を殴ったほか、首を絞めるような行為にも及んだ。またオザラン議員の行為を受けて、議会は乱闘騒ぎに。3時間後に議論が再開されたが、議長はシーク議員とオザラン議員に懲戒処分を科す方針を固めたという。
オザラン氏は現役時代にディフェンダーとして活躍。イングランドのアストン・ヴィラや韓国1部の仁川ユナイテッド、ドイツのケルンなどでプレーしていた。また2004年夏には仁川から浦和へ移籍。来日1年目に田中マルクス闘莉王、ネネとともに主力センターバックとしてセカンドステージ優勝に貢献したが、2005シーズンの開幕戦(対鹿島アントラーズ)で鈴木隆行に喉輪を食らわせて退場。出場停止処分明けの試合でも、給水ボトルを蹴り上げるなど、判定への不満を爆発させたことで話題に。結局、リーグ戦でわずか3試合の出場に終わり、シーズン途中で契約解除によりチームを離れている。
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