Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FMハリー・キューウェル監督の解任劇が海外でも話題に

ハリー・キューウェル監督 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは、今2024シーズンの明治安田J1リーグで8勝5分け10敗で12位と低迷するチームの成績不振を理由に、ハリー・キューウェル監督を7月15日付けで解任した。後任にはヘッドコーチのジョン・ハッチンソン氏が昇格するとのことだ。

 7月14日のJ1リーグ第23節で鹿島アントラーズに4対1と完勝したにも関わらずの、突然の解任劇。AFCチャンピオンズリーグ2023/24(ACL)こそ準優勝したものの、リーグでは4連敗を喫するなど、ここ数年の優勝争いを繰り広げてきたチームの面影をみることはできていなかった。そして、この解任劇は海外でもすぐに伝えられた。

 有名なグラスゴーのセルティック(スコットランド1部)非公式ニュースブログ『Celts Are Here』では、「悲惨な在任期間、ハリー・キューウェル、わずか7ヶ月で横浜F・マリノスを解任」と題し、「ハリー・キューウェルはセルティックを退団してから7か月も経たないうちにマリノスから解雇された。日本での彼の在籍期間は33試合でわずか15勝と残念な結果に終わった」と伝えている。

 また、UKのタブロイド紙『THE Sun』のスコットランド版では、「元セルティックコーチ、就任わずか7カ月で “解任” タイトルを狙うチームは惨憺たる成績で中位に沈む」と題し、「元セルティックコーチ、初の監督職で苦戦。ハリー・キューウェルが日本の強豪、横浜F・マリノスの監督に就任してわずか7ヶ月で解任された。日本のクラブは5度のJリーグ優勝を誇り、常にタイトルを争っているが、今シーズンはキューウェルの下で調子を落としていた。23試合を終えた時点で、マリノスはJリーグで12位に沈んでおり、首位に立つ町田ゼルビアとの勝ち点差はなんと20もある」と伝えている。

 マリノス(MARINOS)とは、スペイン語で「船乗り」であるが、奇しくも『海の日』に監督を解雇されたキューウェル監督。このクラブ上層部の判断が吉と出るか凶と出るか、今シーズンのチームの行方にも俄然注目が集まりそうだ。