かつて京都サンガでプレーしていたFW石田雅俊は、韓国1部・大田ハナシチズンを契約満了により退団し、ジュビロ磐田へ加入。Jリーグ復帰の舞台裏を明かしたほか、移籍する上で収めるべきポイントを語っている。
石田は2014年に市立船橋高校から京都へ加入も、出場機会を得られずSC相模原やザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津へ期限付き移籍。2018シーズン終了後に京都を契約満了により退団した後は、安山グリナースFC、水原FC、江原FCと韓国国内クラブを渡り歩き、2021年6月から大田でプレー。2022シーズンに10ゴールを挙げるなど1部昇格に大きく貢献すると、翌2023シーズンもリーグ戦25試合の出場で6ゴール3アシストをマークした。
石田の去就を巡っては、韓国メディア『スポーツ朝鮮』が大田の契約延長のオファー拒否、韓国複数クラブからのオファー却下を伝えるとともに、「石田は欧州移籍を最優先した。お金は重要ではなかった。ギリシャからの年俸12万ユーロ(約1900万円)というオファーを快く受け入れた。しかし石田獲得を勧めた監督が解任され、破談に終わった」と、幻の欧州移籍にも触れている。
『合同会社BeU』のサポートのもと、個別トレーニングに励んでいる石田は、同社の公式YouTubeチャンネル『【ガクトレ】GAKU サッカー専門のトレーナー』に出演。今月28日配信開始の動画で、トレーナーの斎藤岳氏と対談しているが、斎藤氏は「石田選手は韓国で活躍して、今オフに韓国国内で億超えのオファーが来るっていう」と、巨額オファーの存在を告白。「Jの選手で億超えている選手って、J1でも10,20人いる?」と質問すると、石田は「基本いないですね」と言葉を返している。
そんな石田は京都でのプロデビュー以降、磐田も含めて9クラブに在籍。移籍を繰り返す中で新しい環境への馴染み方を訊かれると、「賛否両論出るとは思う」と前置きした上で、以下のように語った。
「サッカーの構造、ルール、競技が変わるわけではないので。要は自分がどうすれば勝つ、結果を出せるかというのは、個人レベルで絶対に把握しておくべき。チームが変わって、当然スタイル(戦術)も変わるけど、ゴールを取るとか、ボールを奪うとか原則の部分は絶対に変わらない。そこのポイントを押さえるのが8割くらい大事だと思っている。残りの2割はコミュニケーション、チーム戦術とかだけど、まず8割の部分は環境が変わろうが自分の太い軸があることが一番大事」
Jリーグで通用せず、韓国の複数クラブを渡り歩くなど茨の道を歩んできた石田。2018年以来となるJリーグ復帰で注目を集めているだけに、磐田加入1年目から結果を残したいところだ。
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