フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、今月21日に行われたドイツ2部リーグ第10節カイザースラウテルン戦で2ゴールをマーク。チームの逆転勝利に大きく貢献したほか、ライバルMFの怠慢によりレギュラー再定着のチャンスを掴んでいる。
田中は今季開幕から3試合つづけてスタメン出場も、移籍に関する問題を抱えたこともあり、9月以降はレギュラーから控え要員に降格。日本代表で結果を残す中、デュッセルドルフでは厳しい立場に置かれていた。
それでもカイザースラウテルン戦でスタメンに復帰すると、0-3で迎えた36分にMFアペルカンプ真大の放ったシュートのこぼれ球を押し込んで、今季リーグ戦初ゴールをマーク。さらに3-3で迎えた64分には豪快なミドルシュートからゴールネットを揺らし、勝ち越しゴールを奪った。
田中が結果を残した一方、今季ここまで5ゴールとチーム内得点ランキングトップのFWクリストス・ツォリスは不調に。ドイツ誌『ビルト』によると、ダニエル・ティウネ監督は今月7日に行われた第9節オスナブリュック戦の試合後に「真剣さが足りない」と批判。カイザースラウテルン戦ではスタメン出場も、ハーフタイムでベンチに退いている。
それだけに『ビルト』は「田中が2ゴールと爆発したため、中盤のカードは再シャッフルされた。ツォリスはカイザースラウテルン戦後に監督から慰められた。それでも27日のブラウンシュヴァイク戦ではベンチスタートとなるだろう」と綴っている。
移籍破談により、現地メディアから「デュッセルドルフの問題児」と再三にわたり批判を浴びていた田中。カイザースラウテルン戦での2ゴールにより、周囲からの評価に変化が生まれている。
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