第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の準決勝では、U22日本代表が香港代表と対戦するほか、韓国代表とウズベキスタン代表が激突。決勝で日韓戦の可能性がある中、韓国代表OBが日本を”格下扱い”している。
Jリーガーや大学生中心のメンバー構成である日本は、グループリーグでカタール、パレスチナ相手に2戦2勝。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でミャンマーを7-0で下すと、準々決勝の北朝鮮戦では相手のラフプレーに苦しめられたが、2-1で勝利した。
一方、MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)をはじめA代表招集歴のある一部選手を招集した韓国は、グループリーグでクウェート、タイ、バーレーン相手にいずれも勝利。ラウンド16でキルギスに5-1で勝利すると、準々決勝では開催国・中国を2-0で退けている。
優勝で兵役免除となる韓国が勝ち上がる中、同国代表OBで現役時代にボルシア・ドルトムントやトッテナム・ホットスパーなどでプレーしていたイ・ヨンピョ氏が、韓国TV局『KBS』のYouTubeチャンネルで準決勝以降の戦いを展望。準決勝の対戦相手であるウズベキスタンの印象、それに日本、韓国、ウズベキスタンの力関係について以下のように語っている。
「ウズベキスタンはこれまで韓国が対戦してきたチームよりも、レベルが高い。全盛期のイランにあったような屈強なメンタリティと、ウルグアイの粘り強さや強靭なフィジカルを兼ね備えている。プレスを仕掛けてくるが、背後のスペースが弱点になり、自陣で犯してはいけないファウルを犯してしまう可能性がある。またラフプレーに巻き込まれる可能性もある。優勝候補の本命が韓国なら、ウズベキスタンが対抗1番手。日本はウズベキスタンよりもはるかに弱い」
なお今大会参加の日本代表メンバー構成について、日本サッカー協会(JFA)は「アジア競技大会の男子サッカー競技はU24年代の選手たちに加えて最大3人のオーバーエイジ選手を起用できる大会レギュレーションとなっていますが、日本は若い世代の強化を目指し、この大会にパリオリンピック2024を目指すU22代表で参加しています」と、公式サイトを通じて説明。
また韓国TV局『CBS』によると、一部の日本メディアは「大学生が8人含まれており、2軍メンバーとみられる。それでも韓国は日本を最大のライバルとして認識している」と報じたとのこと。
『CBS』は「根拠のない報道だ。ベストメンバーを選ばなかったのは日本自らだ。メンバー選考については大会出場各国の自由だが、ベストメンバーで今回の杭州アジア大会に臨んでいないことに対する批判も存在する」と反発している。
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