
MF渋谷諒太(松本山雅/J3リーグ)
プロ初ゴールで下剋上を演出したルーキー
9月9日:ルヴァンカップ1回戦/松本山雅 vs 湘南ベルマーレ/サンプロアルウィン(ホーム)/3-3(PK4-3)
J2湘南ベルマーレを相手に先発出場した松本山雅のMF渋谷諒太は、前半21分に相手のビルドアップのミスからボールを奪うと、ペナルティエリア手前から右足で豪快なミドルシュートを決め、プロ初ゴールとなる先制点を挙げた。流通経済大学時代には主将を務めた大卒ルーキーとして、ショートカウンターからの積極性が光り、チームに勢いを与えた。
その後も中盤で運動量を発揮し、点の取り合いとなった死闘をPK戦までつなげる原動力となった。松本にとってはリーグ戦も含め今季公式戦初勝利。地元の報道でも「今季初出場の渋谷が勝利を呼び込んだ」と高く評価され、格上J2相手に結果を残したインパクトは大きい。出場機会が限られていた中でのゴールは自信につながるはずだ。今後のリーグ戦での定着とさらなる攻撃力の発揮が期待される。

MF佐野航大(PSVアイントホーフェン/エールディビジ)
CLデビュー戦でフル出場しピッチを支配
9月10日:CLリーグフェーズ第1節/PSVアイントホーフェン vs シャフタル・ドネツク/フィリップス・スタディオン(ホーム)/1-1
ボランチで先発フル出場し、堂々の欧州CLデビューを果たしたPSVアイントホーフェンMF佐野航大。果敢なボール奪取から攻撃の起点となり、背中越しのパスや切り返しからのミドルシュートでチャンスを創出。デュエルやインターセプトでも存在感を発揮し、攻守両面で高いパフォーマンスを披露した。惜しむらくはホームで勝ち点3を取り損ねたことだろうか。
地元メディアはチーム最高評価を付け、「ピッチの至る所に顔を出していた」「当たりの補強と証明している」と絶賛。本人も「この舞台を夢見て来た」「まだまだ適応が必要」と語り、謙虚な姿勢を示した。日本代表における兄・佐野海舟(マインツ)との兄弟ボランチコンビへの期待も高まる中、最高峰の舞台で堂々としたプレーを見せた意義は大きい
9月13日のエールディビジ第6節、スパルタ・ロッテルダム戦でも(ホーム/4-1)でもフル出場し、前半39分に圧巻のミドルシュートを決め、移籍後初ゴールを記録した佐野。今後のリーグ戦や欧州CLでのさらなる活躍、その先にあるA代表への招集に注目だ。

MF田中聡(シャルケ04/ブンデスリーガ)
連続フル出場でシャルケ1部復帰後初勝利に貢献
9月11日:ブンデスリーガ第3節/ウニオン・ベルリン vs シャルケ04/アン・デア・アルテン・フェルステライ(アウェー)/3-1
2試合連続先発フル出場を果たしたシャルケのMF田中聡は、中盤で守備のバランスを取り続け、ボール奪取からカウンターの起点となるなど印象的な働きを見せた。前節のバイエルン戦(0-0)ではデュエル勝率80%、インターセプト6回、最多走行距離を記録して王者を完封に貢献。今節も1部昇格後初勝利の原動力となった。
現地メディアから「非常に規律正しい」「新たなダイナモ」「期待を抱かせる」と高評価を受け、守備的な貢献が際立っている。今夏加入後、定位置確保へ着実に前進しており、走行距離や献身性もチームを支えている。ブンデスリーガへも順応し、攻撃参加の増加や安定した出場が今後への期待だ。

MF嶋本悠大(清水エスパルス/J1リーグ)
19歳にしてチームの心臓!アジア大会へ弾みつける決勝弾
9月12日:J1第7節/清水エスパルス vs アビスパ福岡/IAIスタジアム日本平(ホーム)/1-0
19歳の若さながら、リーグ戦開幕から先発出場を続ける清水エスパルスMF嶋本悠大は、ホーム初勝利を呼び込む決勝点を決めた。相手DFの脚に当たってゴールインしたものだったが、執念で押し込んだような得点で、シュート数はチーム総数「11」の半数近い「5」。走行距離は両チーム最長の「11.354キロ」を記録。まさに大車輪の活躍で、攻守両面で主役を演じた。
この後、アジア大会出場のためにU-21日本代表に合流する嶋本。もちろん本人にとってはサムライブルーのユニフォームでプレーすることは重要な経験だが、清水ではもはや替えの利かない存在となっているため、吉田孝行監督は次節以降の選手起用に頭を悩ませることだろう。

MF藤田譲瑠チマ(ザンクト・パウリ/ブンデスリーガ2部)
今季初ゴールが決勝点!初勝利に導く
9月12日:ブンデスリーガ2部第5節/ザンクト・パウリ vs ヴォルフスブルク/ミラーントア・シュタディオン(ホーム)/1-0
3試合ぶりの先発復帰を果たし、後半43分に今季初ゴールとなる決勝点を決めたザンクト・パウリのMF藤田譲瑠チマ。味方がハイプレスでボールを奪った好機に前線へ上がり、ペナルティエリア手前で巧みなボールさばきを見せて相手をかわし、約20メートルの位置から右足でミドルシュート。相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らした。
開幕から出場機会が限られていた中での起死回生のゴールに、チームは今季初勝利を手にし、順位も9位に浮上。今夏に欧州5大リーグへの移籍が実現しなかったことについては「悲しかった」「がっかりした」と本音を吐露し、控えに転落した「辛い数週間」を過ごしたことも明かしたが、「今は100パーセントここに集中している」と前を向いた。日本人対決となったヴォルフスブルクFW塩貝健人との対戦も制し、大きな反響を呼んだ一戦となった。

FW上田綺世(LOSCリール/リーグ・アン)
今度は開始後12分!欧州最高峰の舞台で存在感を発揮する2戦連発
9月8日:CLリーグフェーズ第1節/LOSCリール vs レアル・ベティス/スタッド・ピエール=モーロワ(ホーム)/2-3
FW上田綺世は、リール移籍後初の先発出場で前半12分、19歳MFイーサン・エムバペの右クロスにファーサイドで反応し、ヘディングで先制ゴールを決めた。フェイエノールト時代から公式戦5試合連続得点を継続し、MF本田圭佑(FCジュロン)らに並ぶ日本人4位タイ記録となる欧州CL通算3点目をマーク。リールでのデビュー戦は途中出場16分で決めたが、今回は試合開始後12分でのゴールだ。
ポストプレーやデュエルでも奮闘し、フランスの有力紙『レキップ』は「夢のようなスタートが続いている。ジルーをベンチに下げた監督の判断を正当化した」と高評価。一方、タッチ数の少なさを指摘され「孤立していた」との声も一部であり、エムバペの退場での数的不利も響き、ベティスに逆転負けを喫した。それでも加入2試合で2得点の決定力は際立っており、現地ファンからも「とんでもない選手を獲った」との声が上がっている。
リーグ・アン第4節のトロワ戦でも先発出場したが得点はなく、公式戦連続得点記録もストップしたが、チームは2-0の快勝で首位に浮上。次節以降もジルーとの競争を勝ち抜き、得点量産を続けるかが注目される。
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