日本代表・海外組 Jリーグ

海外組・Jリーグ日本人選手ベストイレブン【2026年9月8日~13日】

渋谷諒太(流通経済大所属時)写真:アフロスポーツ

MF渋谷諒太(松本山雅/J3リーグ)

プロ初ゴールで下剋上を演出したルーキー

9月9日:ルヴァンカップ1回戦/松本山雅 vs 湘南ベルマーレ/サンプロアルウィン(ホーム)/3-3(PK4-3)

J2湘南ベルマーレを相手に先発出場した松本山雅のMF渋谷諒太は、前半21分に相手のビルドアップのミスからボールを奪うと、ペナルティエリア手前から右足で豪快なミドルシュートを決め、プロ初ゴールとなる先制点を挙げた。流通経済大学時代には主将を務めた大卒ルーキーとして、ショートカウンターからの積極性が光り、チームに勢いを与えた。

その後も中盤で運動量を発揮し、点の取り合いとなった死闘をPK戦までつなげる原動力となった。松本にとってはリーグ戦も含め今季公式戦初勝利。地元の報道でも「今季初出場の渋谷が勝利を呼び込んだ」と高く評価され、格上J2相手に結果を残したインパクトは大きい。出場機会が限られていた中でのゴールは自信につながるはずだ。今後のリーグ戦での定着とさらなる攻撃力の発揮が期待される。


佐野航大 写真:アフロスポーツ

MF佐野航大(PSVアイントホーフェン/エールディビジ)

CLデビュー戦でフル出場しピッチを支配

9月10日:CLリーグフェーズ第1節/PSVアイントホーフェン vs シャフタル・ドネツク/フィリップス・スタディオン(ホーム)/1-1

ボランチで先発フル出場し、堂々の欧州CLデビューを果たしたPSVアイントホーフェンMF佐野航大。果敢なボール奪取から攻撃の起点となり、背中越しのパスや切り返しからのミドルシュートでチャンスを創出。デュエルやインターセプトでも存在感を発揮し、攻守両面で高いパフォーマンスを披露した。惜しむらくはホームで勝ち点3を取り損ねたことだろうか。

地元メディアはチーム最高評価を付け、「ピッチの至る所に顔を出していた」「当たりの補強と証明している」と絶賛。本人も「この舞台を夢見て来た」「まだまだ適応が必要」と語り、謙虚な姿勢を示した。日本代表における兄・佐野海舟(マインツ)との兄弟ボランチコンビへの期待も高まる中、最高峰の舞台で堂々としたプレーを見せた意義は大きい

9月13日のエールディビジ第6節、スパルタ・ロッテルダム戦でも(ホーム/4-1)でもフル出場し、前半39分に圧巻のミドルシュートを決め、移籍後初ゴールを記録した佐野。今後のリーグ戦や欧州CLでのさらなる活躍、その先にあるA代表への招集に注目だ。


田中聡 写真:アフロスポーツ

MF田中聡(シャルケ04/ブンデスリーガ)

連続フル出場でシャルケ1部復帰後初勝利に貢献

9月11日:ブンデスリーガ第3節/ウニオン・ベルリン vs シャルケ04/アン・デア・アルテン・フェルステライ(アウェー)/3-1

2試合連続先発フル出場を果たしたシャルケのMF田中聡は、中盤で守備のバランスを取り続け、ボール奪取からカウンターの起点となるなど印象的な働きを見せた。前節のバイエルン戦(0-0)ではデュエル勝率80%、インターセプト6回、最多走行距離を記録して王者を完封に貢献。今節も1部昇格後初勝利の原動力となった。

現地メディアから「非常に規律正しい」「新たなダイナモ」「期待を抱かせる」と高評価を受け、守備的な貢献が際立っている。今夏加入後、定位置確保へ着実に前進しており、走行距離や献身性もチームを支えている。ブンデスリーガへも順応し、攻撃参加の増加や安定した出場が今後への期待だ。


嶋本悠大 写真:アフロスポーツ

MF嶋本悠大(清水エスパルス/J1リーグ)

19歳にしてチームの心臓!アジア大会へ弾みつける決勝弾

9月12日:J1第7節/清水エスパルス vs アビスパ福岡/IAIスタジアム日本平(ホーム)/1-0

19歳の若さながら、リーグ戦開幕から先発出場を続ける清水エスパルスMF嶋本悠大は、ホーム初勝利を呼び込む決勝点を決めた。相手DFの脚に当たってゴールインしたものだったが、執念で押し込んだような得点で、シュート数はチーム総数「11」の半数近い「5」。走行距離は両チーム最長の「11.354キロ」を記録。まさに大車輪の活躍で、攻守両面で主役を演じた。

この後、アジア大会出場のためにU-21日本代表に合流する嶋本。もちろん本人にとってはサムライブルーのユニフォームでプレーすることは重要な経験だが、清水ではもはや替えの利かない存在となっているため、吉田孝行監督は次節以降の選手起用に頭を悩ませることだろう。


藤田譲瑠チマ 写真:アフロスポーツ

MF藤田譲瑠チマ(ザンクト・パウリ/ブンデスリーガ2部)

今季初ゴールが決勝点!初勝利に導く

9月12日:ブンデスリーガ2部第5節/ザンクト・パウリ vs ヴォルフスブルク/ミラーントア・シュタディオン(ホーム)/1-0

3試合ぶりの先発復帰を果たし、後半43分に今季初ゴールとなる決勝点を決めたザンクト・パウリのMF藤田譲瑠チマ。味方がハイプレスでボールを奪った好機に前線へ上がり、ペナルティエリア手前で巧みなボールさばきを見せて相手をかわし、約20メートルの位置から右足でミドルシュート。相手選手に当たってコースが変わり、ネットを揺らした。

開幕から出場機会が限られていた中での起死回生のゴールに、チームは今季初勝利を手にし、順位も9位に浮上。今夏に欧州5大リーグへの移籍が実現しなかったことについては「悲しかった」「がっかりした」と本音を吐露し、控えに転落した「辛い数週間」を過ごしたことも明かしたが、「今は100パーセントここに集中している」と前を向いた。日本人対決となったヴォルフスブルクFW塩貝健人との対戦も制し、大きな反響を呼んだ一戦となった。


上田綺世 写真:アフロスポーツ

FW上田綺世(LOSCリール/リーグ・アン)

今度は開始後12分!欧州最高峰の舞台で存在感を発揮する2戦連発

9月8日:CLリーグフェーズ第1節/LOSCリール vs レアル・ベティス/スタッド・ピエール=モーロワ(ホーム)/2-3

FW上田綺世は、リール移籍後初の先発出場で前半12分、19歳MFイーサン・エムバペの右クロスにファーサイドで反応し、ヘディングで先制ゴールを決めた。フェイエノールト時代から公式戦5試合連続得点を継続し、MF本田圭佑(FCジュロン)らに並ぶ日本人4位タイ記録となる欧州CL通算3点目をマーク。リールでのデビュー戦は途中出場16分で決めたが、今回は試合開始後12分でのゴールだ。

ポストプレーやデュエルでも奮闘し、フランスの有力紙『レキップ』は「夢のようなスタートが続いている。ジルーをベンチに下げた監督の判断を正当化した」と高評価。一方、タッチ数の少なさを指摘され「孤立していた」との声も一部であり、エムバペの退場での数的不利も響き、ベティスに逆転負けを喫した。それでも加入2試合で2得点の決定力は際立っており、現地ファンからも「とんでもない選手を獲った」との声が上がっている。

リーグ・アン第4節のトロワ戦でも先発出場したが得点はなく、公式戦連続得点記録もストップしたが、チームは2-0の快勝で首位に浮上。次節以降もジルーとの競争を勝ち抜き、得点量産を続けるかが注目される。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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