日本代表・海外組 Jリーグ

海外組・Jリーグ日本人選手ベストイレブン【2026年9月2日~6日】

小林友希(左)小川航基(中)渡邉新太(右)写真:アフロスポーツ

Jリーグは、J1が第6節、J2とJ3が第5節まで消化し、”勝ち組・負け組”がおぼろげながら見え始めた。ルヴァンカップも9月2日に開幕し、まずはJ2対J3の組み合わせで1回戦の一部が開催された。欧州各国リーグも本格化し、同時に各国のカップ戦も開催されている。

ここでは、2026年9月2日〜6日の試合を対象に、欧州クラブ所属の日本人選手とJリーガーのパフォーマンスを最重視して「ベストイレブン」を選出する。リーグレベルの勘案は最小限に抑え、11人をピックアップした。フォーメーションは週ごとに変動するが、今回は【3-4-3】とする。


GK菅沼一晃(FC岐阜/J3リーグ)

“カップ戦要員”が大活躍!J3上位の底力を見せJ2撃破

9月2日:ルヴァン杯ファーストラウンド1回戦/FC岐阜 vs 徳島ヴォルティス/岐阜メモリアルセンターヒマラヤスタジアム岐阜(ホーム)

第5節のツエーゲン金沢戦(9月5日/0-1)では今季リーグ戦初黒星を喫してしまったものの、2026/27シーズンのJ3、第5節終了時点で3勝1分け1敗(勝ち点10、得失点差+12)の3位につける岐阜。リーグ戦では春名竜聖にポジションを譲っているが、天皇杯1回戦(富山新庄クラブ戦/3-1勝利)、同2回戦(セレッソ大阪戦/1-3敗戦)ではGK菅沼一晃がピッチに立ち、この試合でもゴールマウスを守った。

J2徳島を相手に22本ものシュート(うち枠内11本)を浴びながらも120分間をスコアレスで終え、PK戦に命運が託されたが、菅沼は2本をセーブ。3-1で1回戦突破に導いた。アビスパ福岡からの期限付き移籍の身だが、2歳年下の春名も水戸ホーリーホックからの期限付き移籍だ。菅沼が目に見える活躍を見せたことで、石丸清隆監督も今後の起用について、嬉しい悩みを抱えることだろう。


小林友希 写真:アフロスポーツ

DF小林友希(ヤギエロニア・ビャウィストク/ポーランド1部)

ポーランドで才能を開花させた大型DF。豪快弾でアピール

9月3日:ポーランド1部リーグ第5節/レフ・ポズナン vs ヤギエロニア・ビャウィストク/エネアスタジアム・ポズナン(アウェー)

DF小林友希はヴィッセル神戸のスクールからジュニアユース、ユースと進み、高校1年生でトップ登録、3年生で公式戦初出場を果たすなど順調に成長を遂げた。しかしトップチームに昇格して待っていたのは、MFアンドレス・イニエスタ、FWダビド・ビジャ、FWルーカス・ポドルスキらが顔を揃える超スター軍団。DFにもトーマス・フェルマーレンや酒井高徳など層の厚い布陣があり、ポジション奪取には至らなかった。2019シーズンは当時J2の町田ゼルビア、2020シーズンは当時J1の横浜FCへ期限付き移籍を繰り返した末、2022シーズン後にセルティック(2023-2024)へ完全移籍した。

その後、2024シーズンにはポルトガル2部のポルティモネンセに、2025シーズンにはポーランドのヤギエロニア・ビャウィストクへ完全移籍。かなり遠回りしたが、ついにレギュラーポジションを得た185センチの大型DFだ。

同国の強豪、レフ・ポズナンを相手に先発出場した小林は前半アディショナルタイム(前半49分)、ハーフライン付近でボールを持つとプレスの甘さを突き、ピッチ中央をドリブルで進むと左足一閃。ミドルシュートを突き刺し、これが同点弾となった。試合は1-2で敗れたが、シーズン2点目を決めた小林は好調をアピール。同クラブはUEFAヨーロッパリーグ(EL)にも出場するが、欧州の舞台で活躍を見せれば代表への道も開けてくる可能性もある。年代別代表の経験はあるがA代表未招集の26歳の挑戦は始まったばかりだ。


菊池流帆 写真:アフロスポーツ

DF菊池ダビド流帆(町田ゼルビア/J1リーグ)

復帰戦で堅守を支えた

9月2日:J1第5節/町田ゼルビア vs 川崎フロンターレ/町田GIONスタジアム(ホーム)

長期離脱から復帰し、今季初のリーグ戦出場を果たしたDF菊池ダビド流帆は、川崎の攻撃を組織的に抑え、1失点に抑える守備の軸として機能した。対人守備の安定感とポジショニングの正確さが目立ち、ボール奪取後のビルドアップにも積極的に関与。途中出場のFW小川航基が逆転2ゴールを決めた2-1勝利で首位浮上に大きく貢献した。続く第6節の名古屋グランパス戦(豊田スタジアム)でも、DF望月ヘンリー海輝のオウンゴールによる1失点のみに抑え、3-1快勝を呼び込んだ。

復帰2戦目にしてフル出場をこなし、チームの無敗、首位キープを支える頼もしい存在だ。層の厚い町田守備陣の中で存在感を発揮したことで、今後のレギュラー定着や代表候補争いでもアピール材料となりそうだ。


木本恭生 写真:アフロスポーツ

DF木本恭生(水戸ホーリーホック/J1リーグ)

茨城ダービー勝利を後方から支えた

9月2日:J1第5節/水戸ホーリーホック vs 鹿島アントラーズ/水戸信用金庫スタジアム(ホーム)

先発でフル出場したDF木本恭生は、FW渡邉新太の4ゴールを生む攻撃を後方から支えた。前半にはヘディングでゴールに迫る場面もあり、攻撃参加の積極性も見せた。組織的な守備で鹿島の攻撃を最小限に抑え(2失点)、J1初の茨城ダービーを4-2で制する大金星に貢献。

粘り強い対人守備とセットプレーでの存在感が光り、チーム全体の守備意識の高さを体現する存在だ。残留争いを現実的な目標とする水戸にとって、安定したベテランのパフォーマンスは大きな武器だ。


田中碧 写真:アフロスポーツ

MF田中碧(リーズ・ユナイテッド/プレミアリーグ)

今季初先発でアシスト&存在感を示した

9月5日:プレミアリーグ第3節/ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン vs リーズ・ユナイテッド/アメックス・スタジアム(アウェー)

今季リーグ戦で初先発を果たしたMF田中碧は、前半15分に先制点をアシスト。右CKからの流れで味方がヘディングシュートを放ち、相手GKが弾いたこぼれ球に反応。角度のない位置から左足で折り返し、DFボーグルのゴールを演出。さらにクロスバー直撃のシュートや、オフサイドで取り消されたボレー弾も記録し、攻撃面で存在感を発揮。後半28分までプレーし、1-1の引き分けに貢献した。

現地メディア『MOT Leeds News』はチーム最高タイの8点を付け、「驚異的」「リーズ最高の選手の一人」と絶賛。粘り強いハードワークが先制点につながったと評価された。加入3季目でプレミア2季目の田中は、開幕3戦無敗に貢献。プレシーズンからなかなか本調子を取り戻すことが出来ず、この試合の出来次第では大きく序列を下げる可能性もあっただけに、“ラストチャンス”をモノにした形だ。今後、先発に定着できるか注目される。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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