日本代表・海外組 Jリーグ

海外組・Jリーグ日本人選手ベストイレブン【2026年9月2日~6日】

平河悠 写真:アフロスポーツ

MF平河悠(ブリストル・シティ/EFLチャンピオンシップ)

劇的決勝弾で3連勝に導いた

9月5日:EFLチャンピオンシップ第5節/バーンリー vs ブリストル・シティ/ターフ・ムーア(アウェー)

後半16分から途中出場したMF平河悠は、後半アディショナルタイム(後半46分)に劇的な決勝点を決めた。右CKがクリアされたこぼれ球にペナルティーエリア外で反応し、左足で地を這うようなグラウンダーシュートを放つと、ゴール右下に突き刺さった。これが今季初ゴールとなり、2-1の逆転勝利でリーグ3連勝を飾った。相手のバーンリーでは日本代表MF旗手怜央が先発デビューで先制アシストを記録しており、日本人対決を制する形となった。

SNSでは「スーパーゴールだ」「代表に呼ぼう」といった声が相次いだ。昨季ハル・シティでプレミア昇格に貢献した経験を生かし、ブリストル復帰後も攻撃の活性化に寄与。代表招集への期待も高まる一撃だった。


鎌田大地 写真:アフロスポーツ

MF鎌田大地(クリスタル・パレス/プレミアリーグ)

幻の初ゴールも決勝アシストで今季初勝利に貢献

9月5日:プレミアリーグ第3節/フルハム vs クリスタル・パレス/クレイヴン・コテージ(アウェー)

先発したMF鎌田大地は、前半14分に左サイドからのクロスに右足アウトサイドで合わせ、ネットを揺らした。プレミア初ゴールかと思われたが、わずかなオフサイドで取り消しに。それでも大車輪の働きを見せ、2-2で迎えた後半32分に決勝点をアシスト。相手エリア内でこぼれ球を拾い、タックルを受けながらもボールを浮かせ、途中出場のDFチルウェルのボレーを演出した。3-2の逆転勝利で開幕2連敗から今季初白星を手にした。

現地メディア『We Are Palace』は7点を付け、「前目の役割で非常に効果的」と評価。「クレバー」「ラブリーだった」との声も。シャドーの位置で攻撃を牽引した鎌田のパフォーマンスは、目の肥えた英国ファンも唸らせるものだった。


佐野海舟 写真:アフロスポーツ

MF佐野海舟(マインツ/ブンデスリーガ)

完璧なインターセプトから今季初アシスト

9月6日:ブンデスリーガ第2節/ハンブルガーSV vs マインツ/フォルクスパルクシュタディオン(アウェー)

アンカーとして2試合連続先発したMF佐野海舟は、前半19分に今季初アシストを記録。センターサークル付近で相手のパスコースを読み切って完璧なインターセプトを決め、すぐさま左足で相手DFの背後のスペースへスルーパスを供給。これに反応したFWベッカーが独走して先制点を挙げ、大勝の口火を切った。

その後も攻守にわたってピッチの至る所に顔を出し、88分までプレー。現地紙『ビルト』は6段階評価で2.0の高評価を付け、「またしても至る所に顔を出していた」と称賛。5-0の完勝で今季初勝利に大きく貢献した佐野のダイナミックな守備と攻撃への切り替えは、大岩ジャパン発足後も代表の中盤を支える存在であることを改めて示した。


上田綺世 写真:アフロスポーツ

FW上田綺世(LOSCリール/リーグ・アン)

これぞ日本代表エースの実力!出場16分で一発回答

9月4日:リーグ・アン第3節/トゥールーズ vs LOSCリール/スタジアム・ド・トゥールーズ(アウェー)

移籍期間最終日にフェイエノールトから、移籍金1,500万ユーロ(約28億円)で、念願の欧州5大リーグ上陸を果たしたFW上田綺世。さっそくベンチ入りし、スコアレスの後半12分に、元フランス代表FWオリビエ・ジルーに代わって出場すると、16分後の後半28分、一度はGKにセーブされたシュートを頭で押し込み執念のフランス初ゴール。これが決勝点となり、自身もフェイエノールト所属時からの連続得点を4試合に伸ばした。

ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督の長男で、20歳で指導者に転身したダヴィデ・アンチェロッティ監督は賛辞を惜しまず、オリビエ・レタン会長に至っては「これは奇跡だ」とまで語った。中継ではゴールシーンのリプレーと同程度の長さで、無表情のジルーを大写しする意味深長な映像を流した。これが39歳レジェンドFWへの“引導”となるのか。今後の起用法が注目される。


渡邉新太 写真:アフロスポーツ

FW渡邉新太(水戸ホーリーホック/J1リーグ)

Xトレンド3位!4ゴールで「茨城ダービー」の主役に

9月2日:J1第5節/水戸ホーリーホック vs 鹿島アントラーズ/水戸信用金庫スタジアム(ホーム)

リーグ戦で初めての「茨城ダービー」で、2025シーズン王者の鹿島アントラーズを破る大金星を呼び込んだのがFW渡邉新太の4得点だった。その歴史に名を刻んだ形だ。鹿島の4失点は、2024年4月20日のJ1第9節・サガン鳥栖戦(2-4)以来で、1選手から4失点したのは史上初の屈辱だ。

「クアドラプル」と呼ばれる1試合4得点で、2025シーズンJ2ベストイレブンの本領を発揮した形だが、試合直後から結果も含めて注目を集め、Xのトレンドでトップ3入りし、すっかり“有名人”になった渡邉。得点ランキングも鹿島FWレオ・セアラに続く2位タイにまで浮上。J1リーグ第6節終了時点で11位に踏ん張っているチームにあって、現実的な目標であるJ1残留に導けるか、この先の活躍にも期待が集まる。


小川航基 写真:アフロスポーツ

FW小川航基(町田ゼルビア/J1リーグ)

やはりモノが違う!挨拶代わりの同点&逆転弾

9月2日:J1第5節/町田ゼルビア vs 川崎フロンターレ/町田GIONスタジアム(ホーム)

町田ゼルビアが川崎フロンターレと対戦した一戦で、途中出場から流れを変えたのがFW小川航基だ。オランダの1部リーグ、エールディビジのNECナイメヘンからJ帰還後2戦目、1点ビハインドの後半15分に投入されると、後半30分に同点ゴール、後半36分に逆転ゴールを決め、日本代表の実力を見せ付けた。

W杯(FIFAワールドカップ)北中米大会、初戦のオランダ戦で途中出場し、終了間際に貴重な同点弾(2-2)に繋がる豪快なヘディングシュートを放ったことで、NECからよりレベルの高いクラブに移籍するものと思われたが、本人の決断はまさかのJ復帰。3年契約総額12億円で町田入りした。「W杯に一番近いところが町田だった」というコメントが本音かどうか分からないが、3シーズンのエールディビジでの経験が伊達ではなかったことを証明した。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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