
専修大学:J3相模原を破って本大会出場を決めた勢いは脅威
3チーム目は、神奈川県代表の専修大学。県予選決勝でJ3のSC相模原を1-0で下し、1999年以来27年ぶり3回目の本大会出場を決めた。前半17分にMF橋本燦(3年)がMF道白優斗(3年)のパスから得点し、そのまま守り切った。
ここ数年は低迷が続き、2022年は神奈川県リーグにまでカテゴリーを下げたが、2023年に関東3部に復帰し、2026年は関東2部に昇格。その勢いで、Jクラブを破るジャイアントキリングを予選で実現した勢いがある。1回戦ではアマチュアシードの筑波大学と対戦する。格上相手ではあるが、ここを制すれば、J1クラブとの初対戦が現実味を帯びる。激戦の神奈川県を制した予選での集中力と守備の粘り強さが本大会でも発揮されれば、サプライズの可能性を秘めている。

流通経済大学:既に筑波大学撃破の実績。8年ぶりのJクラブ撃破なるか
4チーム目は、茨城県代表の流通経済大学だ。4月26日の県予選準決勝で堺トリニタス戦を2-0で制し決勝進出。その直前に行われたもう1試合で、すでにシード出場が決まっていた筑波大学が決勝進出したため、この時点で5年ぶり12回目の本大会出場が決定した。決勝では後半に同点弾と逆転弾を決めて筑波大を2-1で破り、優勝を果たした。
部の創設は1965年だが、1990年代に強化が始まり、1997年に茨城県リーグで初優勝。1998年に当時JFL所属の水戸ホーリーホックを指揮していた中野雄二監督を招聘した。
現在では大学サッカーの強豪としてその名を轟かせ、Jクラブを苦しめた経験も豊富だ。1回戦では東京都代表のクリアソン新宿(JFL)と対戦し、勝ち上がればJ2横浜FCと対戦する。組織的な守備と得点力を兼ね備えたスタイルで、当時J3のグルージャ盛岡(現JFLいわてグルージャ盛岡)を破った2018年大会以来の番狂わせを狙う。何よりも県予選で筑波大学を撃破したことで、イレブンは自信を付けているはずだ。
金沢星稜大学:ツエーゲン金沢を破った実力は本物か
5チーム目は、石川県代表の金沢星稜大学。7月29日の県予選決勝でJ3ツエーゲン金沢を1-0で下し、2020年以来3回目の出場を決めた。前半40分にFW宮前享真の得点を守り切った。北信越大学サッカー連盟所属ながら、県予選でプロを破り実力を示した。1回戦では京都産業大学と対戦する。
突破すれば2回戦の相手はJ1の水戸だ。初出場組や他の大学が注目される中、予選での実績は本大会でも侮れない。決勝戦で見せた守備の集中力を発揮できればジャイアントキリングも見えてくるだろう。
これらのチームは、いずれも予選や過去の大会で上位カテゴリー相手に結果を残している。新たな日程となった天皇杯では、コンディションやモチベーションの差が勝敗を左右しやすい。
これまでは11月から1月にかけて、ルヴァン杯、リーグ戦、天皇杯の順で優勝チームが決まっていたが、大会レギュレーションが大きく変更された今大会では、天皇杯のみ3か月半の短期決戦となり、しかも秋春制に移行したJクラブとJFLクラブはチーム作り途上の状態で臨まざるを得なくなる。当面は春秋制を維持する大学チームや地域リーグ所属クラブにとっては有利な状況が揃ったことで、荒れる傾向がさらに強まる可能性が高い。昨年の東洋大学のように、堅実な守備と決定力のある攻撃でJクラブを苦しめる展開が生まれれば、大会はさらに盛り上がるだろう。1回戦から目が離せない戦いが続きそうだ。
コメントランキング