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天皇杯JFA第106回、番狂わせを起こしそうなアマチュアチーム5選

天皇杯のサッカーボール 写真:アフロスポーツ

2026年の天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会は、Jリーグの秋春制移行に伴い日程が一新された。1回戦は8月19日、J1クラブが加わる2回戦は8月26日に行われ、3回戦は9月23日(一部10月7日)、4回戦は12月9日。J1がウインターブレークに入る12月19日の第20節後、12月23日に準々決勝、12月27日に準決勝を実施し、1月1日にMUFGスタジアム(国立競技場)で決勝戦を迎える。

新たな日程で行われる本大会には、全88チームの出場が決定した。アマチュアシードの筑波大学をはじめ、大学、実業団、J昇格を見据える街クラブなどのアマチュアチームがJ1・J2勢に挑む構図は、これまでと変わらない。

昨年の第105回大会では、アマチュアシードの東洋大学が本大会初出場にも関わらず、創部初の天皇杯で初勝利(1回戦・仙台大学戦/4-2)を収めると波に乗り、2回戦で柏レイソルを延長戦の末に2-0で、3回戦でアルビレックス新潟を2-1で下し、大学勢として史上初の同一大会J1連破を達成した。4回戦ではヴィッセル神戸に延長戦で敗れたものの、16強入りを果たし大きな話題となった。大学勢や地域クラブによる番狂わせが再び注目される中、今大会もアマチュアクラブから同様の衝撃が生まれる可能性が期待される。

ここでは、Jクラブを除く出場チームの中から、昨年の東洋大学のようなサプライズを起こしそうなクラブ候補を5つ挙げたい。


天皇杯JFA第106回全日本サッカー選手権大会出場チーム

まずは今大会の出場全88チームを確認したい。

  • J1全20チーム
  • J2全20チーム
  • アマチュアシード:筑波大学(5年連続36回目)
  • 都道府県代表
    【北海道】札幌大学(4年ぶり26回目)
    【青森】ラインメール青森(2年連続5回目)
    【岩手】いわてグルージャ盛岡(6年連続19回目)
    【秋田】秋田大学(初出場)
    【宮城】東北学院大学(64年ぶり8回目)
    【山形】大山サッカークラブ(3年連続5回目)
    【福島】福島ユナイテッド(5年連続14回目)
    【茨城】流通経済大学(5年ぶり12回目)
    【栃木】栃木SC(6年連続26回目)
    【群馬】ザスパ群馬(6年連続23回目)
    【埼玉】東京国際大学FC(3年ぶり4回目)
    【千葉】ブリオベッカ浦安・市川(2年ぶり8回目)
    【東京】クリアソン新宿(3年ぶり2回目)
    【神奈川】専修大学(27年ぶり3回目)
    【山梨】山梨学院大学(初出場)
    【新潟】JAPANサッカーカレッジ(2年ぶり15回目)
    【富山】富山新庄クラブ(2年連続9回目)
    【石川】金沢星稜大学(6年ぶり3回目)
    【福井】福井ユナイテッド(15年連続18回目)
    【長野】AC長野パルセイロ(2年ぶり13回目)
    【岐阜】FC岐阜(6年連続20回目)
    【静岡】アスルクラロ沼津(2年ぶり4回目)
    【愛知】FCマルヤス岡崎(3年ぶり6回目)
    【三重】アトレチコ鈴鹿(4年ぶり9回目)
    【滋賀】レイラック滋賀FC(3年ぶり11回目)
    【京都】京都産業大学(3年連続8回目)
    【大阪】FC大阪(2年連続8回目)
    【兵庫】FC BASARA HYOGO(2年連続2回目)
    【奈良】奈良クラブ(5年連続17回目)
    【和歌山】アルテリーヴォ和歌山(18年連続18回目)
    【鳥取】ガイナーレ鳥取(6年連続28回目)
    【島根】ベルガロッソいわみ(4年連続5回目)
    【岡山】環太平洋大学(4年ぶり4回目)
    【広島】SRC広島(3年ぶり8回目)
    【山口】レノファ山口(6年連続22回目)
    【徳島】FC徳島(11年連続11回目)
    【香川】カマタマーレ讃岐(4年連続26回目)
    【愛媛】愛媛FC(3年連続25回目)
    【高知】高知ユナイテッド(11年連続11回目)
    【福岡】ギラヴァンツ北九州(6年連続17回目)
    【佐賀】川副クラブ(2年ぶり5回目)
    【長崎】長崎国際大学(初出場)
    【熊本】ロアッソ熊本(6年連続26回目/令和8年熊本地震の影響で代表決定戦が中止、大会要項により出場決定)
    【大分】ヴェルスパ大分(2年連続15回目)
    【宮崎】ヴェロスクロノス都農(2年連続3回目)
    【鹿児島】鹿児島ユナイテッド(6年連続12回目)
    【沖縄】沖縄SV(3年連続7回目)

初出場3チームは昨年の6チームから半減。また、実業団チームでありながら、毎回のように天皇杯でJクラブを倒すことで知られる“アマチュア最強”のHonda FC(静岡県浜松市)は、県大会決勝でJFLのアスルクラロ沼津に敗れた。アマチュアシード枠が全日本大学サッカー連盟に渡ったことも影響し、連続出場が「10」で止まったことも今大会予選のトピックだ。では、今大会でサプライズを起こしそうな5チームを見ていこう。


筑波大学 写真:アフロスポーツ

筑波大学:大学サッカー界の雄。もはや“恒例”のJ狩りなるか

1チーム目に挙げるのは、筑波大学だ。アマチュアシードとして5年連続36回目の出場を果たし、大学サッカー界を牽引する存在だ。2025年の全日本大学サッカー選手権(インカレ)優勝校としてシード枠を獲得した。

小井土正亮監督は、筑波大学卒業後、水戸ホーリーホックに入団したものの1年限りで引退し、大学院に進学。その後、サッカー部ヘッドコーチに就き、院卒後の2004年に柏レイソル、2005年からは清水エスパルスでアシスタントコーチを歴任したが、2011年にはジョイフル本田つくばFCに加入し現役復帰。2013年には再び引退し、ガンバ大阪のアシスタントコーチを務め、2014年から母校の監督に就任した。プロ選手、アマ選手、Jクラブのコーチ、大学のコーチや助教など、実に多様な経歴を持つ。

MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)を擁した2017年大会では、ベガルタ仙台を3-2で破るなどJクラブから金星を挙げ、2024年には当時J1首位だった町田ゼルビアをPK戦の末に退けるなど、ジャイアントキリングの実績も豊富だ。1回戦では神奈川県代表の専修大学と対戦し、ここを突破すれば、2回戦の相手はJ1の柏。既に柏のホーム(三協フロンテア柏スタジアム)で行われることが決まっているが、柏イレブンも兜の緒を締めて臨んでくるだろう。

ファジアーノ岡山内定のDF小川遼也、テゲバジャーロ宮崎内定(いずれも2027年1月加入予定)のFW小林俊瑛や、3年生時にガンバ大阪内定を決めた大型DF池谷銀姿郎も所属する“プロ候補生”が揃う筑波大学。次期日本代表監督の大岩剛氏や日本代表DF谷口彰悟らを輩出した伝統と、学生主体の組織力を武器に、昨年の東洋大学並みの躍進が期待される。過去の大会でJクラブを連続撃破した経験も、今大会での番狂わせ候補として挙げる理由の一つだ。


ラインメール青森:地元出身・原崎監督が再び旋風を巻き起こす

2チーム目に挙げるのは、青森県代表のラインメール青森だ。JFL所属ながら昨年の天皇杯で旋風を巻き起こした。2回戦で横浜F・マリノスを2-0で破り、J1クラブを撃破。先制点はGK廣末陸のPKで、追加点も廣末のロングフィードから生まれた。弘前市の東奥義塾高校出身で、ベルマーレ平塚、大宮アルディージャなどで活躍した元Jリーガーの原崎政人監督が率いるチームは、2025シーズンのJFLで5位ながら一時首位に立つなど安定した戦いを見せ、守備の堅さが特徴だった。

原崎体制2年目の今大会も青森県代表として出場し、2026年上半期に百年構想リーグと同様のレギュレーションで行われたJFLカップで準優勝した実力をもってすれば、再びJクラブを苦しめる可能性は高い。1回戦の秋田大学戦を制すれば、2回戦の相手は原崎監督の古巣でもあるJ2湘南ベルマーレ。前回大会の実績を踏まえ、格上との対戦に注目が集まる。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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