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中村敬斗に”日本代表・ランス格差発言”の代償…仏メディアが現状を痛烈批判「イングランド戦で…」

中村敬斗 写真:アフロスポーツ

 スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗は、11日に行われたフランス2部リーグ戦でスタメン出場も途中交代。本人はイングランド戦後に「左サイドを三笘薫とやれるのは大きな喜び」「自チームじゃありえないくらいのレベルなんで、本当にやっていてめちゃくちゃ楽しい」などと、森保ジャパンとランスのプレーレベルを比較していたが、その「格差発言」が皮肉にも現実の踏み台となって彼自身に跳ね返ってきた。

 現地メディア『Stade de Reims News』が容赦なく切り込んだ。「ラヴァル戦でハーフタイムに交代させられた中村は、ここ数週間におけるランス攻撃陣の苦しさを象徴する存在となっている」「日本代表の試合(イングランド戦)では輝いていたが、その後の発言はランスを意識したものだ」。攻撃の主力選手として期待されていた日本代表ウインガーが、試合を重ねるごとに影響力を失いつつある、というジャッジだ。

 数字が雄弁に語る。昨季はリーグアンで11ゴールをマーク。今季も2部で9ゴールを挙げているが、2026年に入ってからリーグ戦でのゴール数はわずか2。「9ゴールから数字が止まった」という現実は、戦術的な問題だけでは説明しきれない。同メディアは「ドリブルは読まれやすく、密集した局面でも左サイドへの固執を崩せない」と分析。2部リーグの対戦相手に対処できていないという事実が、「レベルの差」を主張した発言の重みを逆説的に暴いている。

 一方で、カレル・ヘラーツ監督は表向きの信頼を崩さなかった。「本来はその能力からして別格の存在だ。10日前のイングランド戦は世界トップレベルだった」。とはいえ、その賞賛の直後に「今回は全く異なるレベルだった。今週、彼と話すことが重要だ」と続けた言葉には、擁護というより通告に近いトーンが滲んでいる。

 ウェンブリーの舞台を振り返れば、中村が三笘のゴールをお膳立てしたカウンターは確かに圧巻だった。代表では輝き、クラブに戻れば失速する。この現象が、「自チームじゃありえないレベル」という発言と組み合わさって、ランスのサポーターにどう映るかは想像に難くない。日本代表戦でのコメントには、当然ながらフランス国内のメディアやサポーターも視線を向けている。