
日本サッカー協会(JFA)は2日、なでしこジャパン(日本女子代表)のニルス・ニールセン監督の退任を公式発表。JFA会長の宮本恒靖氏と佐々木則夫女子ナショナルチームダイレクターが監督交代に至った理由を説明したが、3月21日に女子アジアカップで優勝を成し遂げた直後であるだけに、一部の外国人記者から疑問の声が上がっている。
アジアカップ優勝からわずか12日。臨時理事会で下された決議の中身は、現場の空気とあまりにも乖離していた。佐々木氏は会見で、「彼の性格は温厚で僕も大好きだが、W杯優勝を逆算した中で見てきた」と語った上で、「サッカーに対する指導が緩いというか、甘い。もっと突き詰めたアプローチ、トレーニングが必要」「修正できることとできないことがあった」と、ニールセン監督に厳しい指摘を入れた。
しかし、この説明に真っ向から疑問を呈したのが、Jリーグ事情にも精通する海外ジャーナリストのリオネル・ピケ氏だ。同氏は「なぜ佐々木がニールセンを解任すると決めたのか、本当に理解できない」とXに投稿。さらに衝撃的な証言を続ける。「数人の選手が個人的に、彼のことが好きだ、雰囲気は良かった、良い仕事をしたと話していた。だから全く意味が分からないと言っていた」
一部選手から「意味が分からない」という声が複数上がっている、という事実は重い。佐々木氏の「指導が甘い」という公式見解と、「選手が慕い、結果も出していた監督」という現場の実態。この二つの間に横たわる溝は、会見の言葉だけでは到底埋まらない。
ニールセン監督体制のなでしこジャパンは、就任直後のシービリーブス杯で13年ぶりにアメリカを下して優勝。アジアカップでは6試合29得点1失点と他国を圧倒してタイトルをもぎ取った。多くの実績を残したという点で、日本サッカー界の発展に大きく貢献しただけに、今回JFAが下した決断に現場から疑問の声が上がるのは当然の帰結と言えそうだ。
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