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元川崎FW山田新、独2部で「消去法のチャンスある」セルティック退団・Jリーグ復帰報道も

山田新 写真:アフロスポーツ

 川崎フロンターレ在籍歴のある日本代表FW山田新は、スコットランド1部セルティックで出場機会に恵まれず、2025/26シーズン途中にドイツ2部SCプロイセン・ミュンスターへ期限付き移籍。新天地でもプレータイムを確保できず、退団の可能性も報じられているが、ここに来て同選手を取り巻く状況が好転する可能性が取りざたされている。

 英紙『デイリーレコード』が3月24日に叩きつけた内容は、容赦のないものだった。「移籍金150万ポンド(約3億円)で獲得した山田、新天地ドイツでの苦しいレンタル」この見出しが全てを物語っている。

 スコットランド1部リーグ戦では8試合出場、スタメン1試合で無得点。立て直しを図るべく1月に環境を変えたが、ドイツ2部リーグ戦でも5試合出場、スタメン1試合でノーゴール。その唯一の先発出場もハーフタイム交代という屈辱で終わり、現在はピッチに立つ機会すら失っている。

 「構想外」という言葉が踊る中、一筋の光明を投じたのがドイツ紙『ビルト』だ。同紙は新指揮官シュヴァルツ体制のミュンスター攻撃陣を論じる中で以下のように記した。

 「ミュンスターはサイド攻撃の活性化を図る必要がある。冬に加入したヤマダにチャンスが巡って来る可能性がある。彼は一定のスピードを兼ね備えている」

 この評価が生まれた背景は重要だ。前指揮官エンデ体制のダイヤモンド型システムはシーズン序盤こそ機能したが、相手に研究され尽くして崩壊。代替プランも存在しなかった。サイド攻撃の活性化を課題と見るシュヴァルツ新体制において、スピードを持つ山田に白羽の矢が立つ論理は、一応成り立つ。

 しかし、冷静に見ればこれは「消去法のチャンス」に過ぎない。ミュンスターが3部降格の危機に瀕するなか、同クラブの今夏退団は既定路線とみられる。くわえて、2026/27シーズンにセルティックの構想に含まれるか不透明な状況。Jリーグクラブへレンタル移籍の可能性も一部で報じられているが、山田の去就は宙に浮いている。