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1枚5万円も!日本代表W杯壮行試合でチケット転売横行!ダイナミックプライシングの矛盾露呈?

日本代表 写真:アフロスポーツ

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、日本時間4月1日の国際親善試合でイングランド代表相手に勝利。ドイツ代表、スペイン代表、ブラジル代表と強豪国を次々と下しているだけに、FIFAワールドカップ北中米大会での躍進が期待される。その北中米W杯の壮行試合が5月31日に国立競技場で開催。アイスランド代表を迎え撃つが、一般発売開始直後からチケットの転売行為が相次いでいる。

 日本サッカー協会(JFA)は4月4日10時、同試合のチケット一般販売を開始。先着制かつダイナミックプライシング(価格変動制)が採用され、プレミアムシートの基準価格は35,000円、カテゴリー1の基準価格は19,800円などに設定された。

 ところがチケット売買仲介アプリ『チケジャム』では、販売開始からわずか30分で20件以上の転売出品が確認。プレミアムシートの一部チケットは基準価格より15,000円高い1枚50,000円で取引が成立しているほか、カテゴリー1の一部チケットも基準価格を上回る金額で出品されている。

 この試合のチケットは「チケット不正転売禁止法」の対象となる特定興行入場券に該当する。JFAは公式サイトで「販売価格を超える金額での転売など、興行主の同意のないチケットの有償譲渡は固く禁止する」と明示しているが、それでも転売行為が止まらない。

 問題の根本はダイナミックプライシングの構造的矛盾にある。需要に応じて公式定価自体が変動する仕組みは、「今が売り時」という転売業者の嗅覚を逆に刺激しかねない。2025年に日本国内で開催されたブラジル戦やボリビア戦でも同様の事象が発生したが、JFAの対策は「禁止の周知」の域を出ていない。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)ら欧州組の活躍が目立ち、W杯優勝国と互角以上の戦いを繰り広げている日本。国内でのサッカーに対する関心が高まる一方、転売行為が過熱している現状にどう向き合うのか、関係各所にはさらなる厳しい対応が求められる。