Jリーグ サンフレッチェ広島

広島、ACLEジョホール戦で不戦勝も?マレーシア代表国籍偽装問題巡り「遡及適用されるか…」

バルトシュ・ガウル監督 写真:アフロスポーツ

 サンフレッチェ広島は4日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16第1戦で、マレーシア1部のジョホール・ダルル・タクジムFCに1-3で敗れたが、この結果が今後の裁定次第で覆る可能性が浮上している。日本人選手の情報に詳しい海外メディア『Jリーグインサイダー』は、マレーシア代表選手を巡る国籍問題の処分内容に関連し、広島が不戦勝となる可能性があると報じた。

 問題となっているのは、マレーシア代表としてプレーする資格を巡り「国籍偽装」の疑いが持たれていた7選手の処分だ。スポーツ仲裁裁判所(CAS)はこの件について、当該7選手への制裁を維持する判断を下した。ただし当初の「すべてのサッカー活動停止」から処分は見直され、「公式戦の出場停止」に軽減されたという。これにより、対象選手はクラブでのトレーニングは可能となる一方、公式戦への出場は制限されることになる。

 この問題が注目されている理由は、ジョホールに所属するブラジル出身DFジョアン・フィゲイレドの存在だ。同選手は処分対象のひとりとされており、広島と対戦したACLEラウンド16第1戦にも出場していた。

 『Jリーグインサイダー』によれば、CASは今回の裁定に関して「処分が遡及適用(過去にさかのぼって適用)されるかどうかはまだ決定していない」と説明している。つまり、もし処分が過去の試合にまで適用される場合、出場資格を満たしていなかった選手がプレーしたことになる可能性がある。

 その場合、試合結果の扱いが問題となる。国際大会では出場資格を満たさない選手が起用された場合、試合が没収試合として扱われるケースもあり、対戦相手が不戦勝となる可能性もある。

 CASはこれに先立ち、7選手に対して一時的にすべての活動停止を解除する仮処分を出していた。しかし同裁判所の広報担当者は、仮処分中にクラブが当該選手を起用した場合、最終的な判断次第ではクラブ側が責任を問われる可能性があるとも説明している。

 現時点で、アジアサッカー連盟(AFC)は本件に関する公式見解を示していない。処分の遡及適用が認められるかどうか、そして試合結果に影響が及ぶのか。今後の判断次第では、ACLEのトーナメント構図そのものが変わる可能性もあり、広島を含めた関係クラブの動向に注目が集まりそうだ。