
元ポルトガル代表FWゴンサロ・パシエンシアは、サンフレッチェ広島退団からわずか1年で再び移籍する模様。MF鎌田大地(現クリスタル・パレス)ら日本代表3選手とチームメイトだったストライカ-が、ブラジル1部スポルチ・レシフェを退団するという。
パシエンシアは2024シーズン限りで広島を退団し、2025年1月にスポルチへ移籍。加入会見に出席した際、「僕は昔ブラジルにいたし、それに妻がブラジル人だからね」「幹部やコーチングスタッフ等すべての関係者が、僕がここにいることに好意的だったんだ」など語っていた。
スポルチの一員として迎えた2025シーズンは、公式戦25試合の出場で5ゴール1アシストをマーク。ただレギュラー定着には至らず、12月8日開催の1部リーグ最終戦でおよそ半年ぶりにスタメン出場。すでに2部降格が決まっている中でのプレーだったが、ノーゴールで途中交代を余儀なくされた。
ブラジル『ge』は12月9日、パシエンシアの去就について「彼はスポルチを退団する。12月に契約満了となるが、本人は更新の意思を示していない。クラブ側も同じく、更新の意思を示していない」とリポート。クラブ幹部は「彼の契約はもう終了しており、我々は交渉していない」と、同選手の退団を認めたという。
パシエンシアはアイントラハト・フランクフルト時代に鎌田とチームメイトだったほか、2023/24シーズンには期限付き移籍先のVfLボーフムで日本代表FW浅野拓磨(現RCDマジョルカ)とともにプレーしていた。2024年夏にボーフムを退団し、2024/25シーズン開幕後には期限付き移籍元のセルタと契約解除で合意すると、広島へ加入。今度は日本代表GK大迫敬介とチームメイトになったが、J1リーグ8試合の出場で2ゴールと本来のパフォーマンスを発揮することはできなかった。
なお同選手は2025年3月、ブラジルメディア『NE45』のインタビューで広島時代を回顧。「日本では困難だった。厳しい現実に直面していたよ。フィジカル面でベストな状態では無かったんだ」と語り、「スポルチで本来の自分の姿を取り戻すためのチャンスを得た。運よくコンディションが良いし、試合ごとに成長している」と手ごたえを覗かせていたが、結局ブラジル移籍1年目も不本意な成績に終わっている。
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