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町田ゼルビア戦、FC東京ゴール裏でのマナー違反が波紋!「本当にショック」

FC東京のゴール裏 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第36節の町田ゼルビア対FC東京が11月9日、国立競技場で開催。試合前のスペシャルライブ実施時における町田サポーターのチャント熱唱を巡り議論が白熱する中、FC東京ゴール裏での出来事が波紋を呼んでいる。

 非営利一般社団法人『VER Sports Base(ベルスポーツベース)』の代表を務める宇野奈穗氏は10日、Xを更新。町田対FC東京をJリーグ関係者とともに現地観戦したこと報告したが、「本当にショックなことがありました」と切り出すと、FC東京側のゴール裏での出来事について以下のように綴っている。

 「車いす席の介助者席にバンデーラを挟み、座席が利用できなくなっていました。 また車いす席エリアに侵入し、介助者席に座ったり、落下防止柵に足をかけて上る方々もいました」

 「車いす席も全ての席種と同じで、有料の座席です。 誰もいなかったからという理由は通用しません。 そもそも自席を離れての観戦は認められていません。 障害当事者や建築関係の方々が、車いすに乗っていても前列の人たちが立っても前方が見えるようにと考え工夫され作られた車いす席は、【車いすユーザーと介助者、同伴者が使用するための有料の座席】です」

 また、宇野氏は自身の対応について「この件に関して現地で注意をしなかったのか?という質問をいただいておりますが、個人間のやり取りはトラブルを招く可能性があること、また根本的な解決には至らないことを考えており、Jリーグやクラブ間で話し合いをしていく予定です」と説明。「国立競技場のハード面として、車いす席と通路をどう分けるのか、侵入行為を防ぐ方法や予算との兼ね合い等含めても考えていく予定です」と、再発防止策について検討することも明らかにした。

 その上で、車いす席に関するSNS投稿の目的について「Jリーグ・サポーター・クラブ間みんなで考えていただきたい」としたほか、「FC東京のサポーターの方々への誹謗中傷を言うためのものでは決してありません。誹謗中傷はおやめ下さい」とファン・サポーター等に呼びかけている。

 今回の出来事は単なるマナー違反にとどまらず、誰もが安心してスポーツを楽しめる空間をどう実現するかという社会的課題を浮き彫りにした。スタジアムの構造や運営体制はもちろん、観客一人ひとりが「共に観戦する」意識を持つことが求められている。クラブやリーグ、そしてサポーターが互いに歩み寄り、障がいの有無を超えて誰もが快適に応援できるスタジアム文化を築くことこそ、今回の議論が導くべき本質的な結論であろう。