
本間至恩(セレッソ大阪)
2022シーズン途中に新潟から海外移籍したMF本間至恩も、ファンやサポーターが帰還を願う選手の1人ではないだろうか。2017~2018シーズンの2種登録を経て下部組織からトップ昇格を果たした本間は、2019シーズンは途中出場が多いながらも28試合に出場し3ゴールをマーク。翌2020シーズンにはスタメンに定着し、2022シーズンに移籍するまでゴールやアシストで攻撃を牽引した。
2024年7月に浦和レッズへ完全移籍で加入しJリーグ復帰を果たしたが出場は3試合に留まり、今季途中にセレッソ大阪へと期限付き移籍しここまで2試合に途中出場している。
切れ味鋭いドリブルからの強烈なシュートや丁寧なラストパスが持ち味。サイドでボールを持てば、積極的な仕掛けでチャンスを演出できる能力を持っている。一度は海外へ送り出した逸材だが、国内復帰を果たしかつ所属先で出番が限定されているのであれば、ぜひとも戻ってきてほしいと願うのはファンやサポーターの心理として当然のことだろう。C大阪での活躍のほどはまだこれからだが、いずれにしても新潟を苦境から救えるOB選手と言えば今後も真っ先に名の挙がる存在に違いない。

渡邊凌磨(浦和レッズ)
昨2024シーズンより浦和レッズで活躍するMF渡邊凌磨も、過去に短期間だが新潟に所属していた選手の1人だ。ドイツのインゴルシュタットでキャリアをスタートさせたが出場機会は思うように得られず、2018年7月に新潟へ完全移籍で加入。2019シーズンには23試合に出場し4ゴールをマークするなど活躍して当時J2の新潟を支えた。
近年では2021シーズンに移籍したFC東京で主力として活躍。3シーズンでリーグ戦76試合に出場し12ゴールという数字を残し浦和へと移籍。移籍初年度の昨季は38試合すべてに出場して6ゴールと、なかなか上昇のきっかけを掴めず苦しんだクラブでも数字を残して見せた。
複数のポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性や豊富な運動量が武器だが、最大の持ち味はシュートの威力と精度だ。2023シーズンのJ1第8節セレッソ大阪戦でのゴールは同年のJ1最優秀ゴールに輝いており、記憶に新しいものでは今季第8節の清水エスパルス戦で見せたGK棒立ちの美しいミドルシュートと両足から鮮やかなシュートをゴールに叩き込む技術を持つ。毎年のように主力の流出がありながらも、今季も下位に沈むチームの中では得点力を維持している新潟。しかし、勝利のためには中盤でのユーティリティ性と圧巻の飛び道具を持つ渡邊こそ、今のチームが求める存在と言えるのではないだろうか。
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