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元名古屋シュヴィルツォクが母国復帰へ「大宮での高額年俸」で海外移籍破談か

ヤクブ・シュヴィルツォク 写真:Getty Images

 かつて名古屋グランパスや大宮アルディージャでプレーしていた元ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォクが、ポーランド国内クラブ加入に迫っている模様。キプロス1部アポロン・リマソール移籍の可能性も報じられたが、大宮時代に匹敵するほどの高額年俸がネックだったという。

 同選手は名古屋在籍時の2021年に、アジアサッカー連盟(AFC)からドーピング疑惑によるサッカー活動停止処分を科されたが、2023年2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)で勝訴すると、直後に名古屋からポーランド1部ザグウェンビェ・ルビンへ移籍。大宮には同年7月に加入していた。

 大宮移籍当初、絶対的ストライカーとして活躍していたシュヴィルツォクだが、2023年9月末に右ひざ外側側副じん帯を損傷。2024シーズンは新加入選手のFW杉本健勇にポジションを明け渡すと、シーズン途中で契約満了により退団した。

 選手本人は8月、ポーランドメディア『Kanal Sportowy』のインタビューで「ポーランド国内外からオファーが届いている。ただ現時点では、国内に残るかまだ海外でプレーするか悩んでいる。(アポロンからのオファー報道について)キプロス方面からのコンタクトもあるし、否定はできない」と自身の去就に言及。

 キプロスメディア『スーパースポーツ』は5日に「アポロンが獲得オファーを提示したが、シュヴィルツォクは大宮で高額年俸を受け取っていた。アポロンは大宮と同程度の年俸を支払えない」とし、同選手の獲得を断念する可能性を伝えていた。

 するとポーランドメディア『Kanal Sportowy』が8月28日に「彼は間もなくポーランド1部シロンスク・ヴロツワフへ加入する」とリポート。シュヴィルツォクはすでにメディカルチェックを受けているというが、同メディアは年俸額を報じていない。

 なおシロンスク・ヴロツワフは2011/12シーズンにポーランド1部リーグを制したほか、2023/24シーズンは首位ヤギエロニア・ビャウィストクと勝ち点差ゼロの2位。ただ今季は、5試合を終えて4分1敗。チーム全体の得点数が「3」とリーグワーストであるだけに、シュヴィルツォクにかかる期待は大きいはずだ。