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FC東京から海外挑戦。ヘント渡辺剛に問題か「経験豊富だが…」移籍報道も

渡辺剛 写真:Getty Images

 かつてFC東京に在籍していた日本代表DF渡辺剛は、今月5日開催のベルギー1部リーグ開幕戦でフル出場。今年9月にFIFAワールドカップ北中米大会のアジア最終予選を控える中、所属先のヘントで抱えている問題が浮き彫りになったほか、今夏移籍の可能性も報じられている。

 2021年12月にFC東京からKVコルトレイクへ完全移籍した渡辺。2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場を成し遂げると、稼働率の高さが評価され、昨年6月にコルトレイクからヘントへ完全移籍。2023/24シーズンもAFCアジアカップ参戦期間を除きほぼ全試合でフル出場した。

 同選手はヘントと2027年6月まで契約を残しているが、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は今月4日、監督とスポーツディレクター(SD)の交代を理由に「渡辺には間違いなく必要な関心を期待できる。すでに多くのクラブが獲得に興味を示している」と報道。ステップアップ移籍が期待されたが、ヘントの一員として今季開幕を迎えている。

 ただ、今月5日に行われた開幕戦では、昇格組のデンンデル相手に2失点。ベルギーメディア『Voetbal』は試合後に「ヘントは昨季まで『3-4-1-2』のシステムでプレーしてきたが、今季は新監督のもと『4-3-3』に慣れる必要がある」とした上で、「渡辺は経験豊富な選手ではあるが、3バックシステムから4バックシステムへの移行をまだ完全に消化できていない」と問題点を指摘している。

 なお、この一戦ではチームメイトのMF横田大祐が1ゴールをマーク。しかし『Voetbal』は「ヘントのウイングバックには、FWアンドリ・ルーカス・グジョンセンへの決定機演出が求められているが、横田がこの役割を果たせるか未知数だ」と厳しい見解を示している。