ベトナム1部ホンリン・ハティン(HLHT)所属の5選手が、ホテルで違法薬物を使用していたとして逮捕された。この中には元ベトナム代表のMFディン・タイン・チュン(36)や、U-23ベトナム代表DFグエン・ゴック・タン(22)も含まれる。
ハティン省警察が5月4日にハティン市内にあるホテルを立ち入り検査したところ、501号室と502号室で違法薬物を使用していた男女10人を摘発して逮捕した。男らはいずれもHLHT所属のプロサッカー選手で、3日にホームで行われたVリーグ第16節の翌日に滞在先ホテルで逮捕されたことになる。
逮捕されたのは、MFディン・タイン・チュン(36)、DFグエン・ゴック・タン(22)、MFグエン・チュン・ホック(26)、GKズオン・クアン・トゥアン(28)、DFグエン・バン・チュオン(22)の5人で、いずれもHLHTの主力選手たちだった。
中でもタイン・チュンは、かつてベトナム代表で中心選手として活躍した実力者。同1部クアンナムFCに所属していた2017シーズンにはチームをクラブ史上初のVリーグ優勝に導き、自身も同年のゴールデンボール(年間最優秀選手賞)を受賞した。2010年から2018年まではベトナム代表としてもプレー。FWレ・コン・ビン(元北海道コンサドーレ札幌)の引退後は代表でキャプテンも務めた。
またゴック・タンは若手成長株で、先日まで開催されていたAFC U-23アジアカップ(兼パリ五輪予選)にも3バックの一角として出場していた。
逮捕の知らせを受けたHLHTは5人の選手登録を即抹消。ベトナムサッカー連盟(VFF)は5月8日付けで5選手に対し、VFFが主催するあらゆる大会への出場停止処分を下した。警察が現在捜査を進めており、今後起訴となった場合、VFFはさらに重い処分を下す方針だ。VFFは同日、Vリーグ各クラブに選手管理を徹底するよう求める文書を発出した。
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